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2021年9月24日

TimeTree初のママさんエンジニアが産休・育休から復職するまでの1年間 「この環境でなかったら辞めていたかもしれない」と語るPotchを支えたものとは

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TimeTreeの開発・運営メンバーの働き方や大切にしている考え方を紹介するインタビューシリーズ。今回はフロントエンドエンジニア高山(Potch)の働き方を紹介します。

TimeTreeには子育てをしながら働くメンバーが多くいます。Potchもその1人で、最近産休・育休から復職したばかりのTimeTree初ママさんエンジニアです。ママさんだけではなく、男性の育休取得率も非常に高いんですよ。

長期間業務から離れることになる産休・育休の制度やサポート体制は、キャリア設計を大きく左右するもの。TimeTreeでのモデルケースとして、Potchが産休・育休を取得し、復職してから現在に至るまでの体験を聴きました。

話を聴いたメンバー

高山 彩乃 フロントエンドエンジニア 1991年生まれ。TimeTreeでのニックネームはPotch(ポッチ)。SEO・制作会社にてコンテンツ運営とWebコーダーとして携わった後、2019年2月より株式会社TimeTreeに入社。2019年11月より産休・育休を取得し、2021年1月に復職。プロモーションサイトの保守・メンテナンスやWebページ制作に携わる。

藤木 裕介 Webフロントエンドエンジニア / iOSエンジニア 1984年生まれ。TimeTreeでのニックネームはStud(スタッド)。ヤフー株式会社にデザイナーとして新卒入社して、主にモバイル向けのサービスに携わる。独学でプログラミングを学び、デザイナーとしてのバックグランドを持ちながらWebフロントエンド / iOSのエンジニアへ転身。2012年にヤフー株式会社と株式会社カカオジャパンのジョイントベンチャーへ出向後、2014年に株式会社JUBILEE WORKS(現 株式会社TimeTree)を共同設立。

鈴木 諒 Androidエンジニア 1986年生まれ。TimeTreeでのニックネームはRio(リオ)。2016年11月より株式会社JUBILEE WORKS(現 株式会社TimeTree)に入社。Androidアプリ開発を担当。

やりたいことをやれる環境だと感じて入社

——今日はPotchからの提案でStudとRioにも同席してもらっています。Potchはなぜ2人に声をかけたんですか?

Potch 私が復職してから2人がメンターについてくれているので、客観的に見た自分のことを聴けるかなと思ったんです。あとは2人がいてくれることで私も話したいことが出てきやすいかなと思って。

Studがどう思っているかはわかりませんが、私にとってStudは師匠的なポジションなんです。エンジニアのノウハウも教わりましたし、普段の仕事でも相談させてもらったりコードレビューをお願いしたりしています。Rioとは直接仕事で関わってはいませんが、よく雑談をするしなぜか話しやすいんですよね。

——ではPotchをメインにインタビューしつつ、2人の話も聴いていきましょう。まず、Potchの自己紹介をお願いします。

Potch フロントエンドエンジニアのPotchです。今年(2021年)1月に育休から復帰し、今は会社紹介用のプロモーションサイトの保守・メンテナンスや要望をもとにした機能開発をしています。

たとえば「みんなの使い方」を調整して見やすくしたり、最近では「みんなの使い方」へ誘導するWebページをつくったりしました。

——PotchがTimeTreeを知ったきっかけは何だったんですか?

Potch 同じくフロントエンドのJesse(ジェシー)と、以前同じ会社で働いていたんです。Jesseは私より先にTimeTreeに入社していました。当時TimeTreeにはデザイナー寄りのフロントエンドエンジニアがいなかったそうで、同じ職場にいたころWebサイトのコーダーをしていた私にJesseが声をかけてくれたのがきっかけです。

——入社の決め手は何でしたか?

Potch 一次面接の前にカジュアル面談があったんですよ。社内文化やどういうひとを求めているか、入社したらどういうことができるかを細かいところまで話してくれて、会社のことを理解してもらおうという姿勢を強く感じました。

募集側と応募側、どちらかだけが選ぶのではなく、お互いがマッチしていることを重要視しているのが好印象でしたし、入社したらやりたいことを色々やらせてくれそうだと思えたのが大きかったですね。

——実際入ってみての印象はどうですか?

Potch やりたいことに自分の技術が追いついていなくても、今の技術でがんばればできるところまでやらせてもらえる環境です。師匠のStudがやれる範囲を見極めてくれているのだと思っています。やれることの裁量が大きいのは、入社前の印象と同じですね。

不安な産休前、孤独な育休中に触れた仲間のあたたかさ

——Potchが産休に入ったのはいつでしたっけ?

Potch 2019年11月の途中かな? 産休は4カ月で、そこからは育休に切り替わりました。今年1月に復職するまで、1年とすこしですね。

——同じく育休をとったことのあるStudやRioとは、産休や育休について何か話しましたか?

Potch 当時一旦ストップしていた不妊治療をいつ再開しようか悩んでいました。入社したばかりだったし、業務にも影響することなので、入社後3カ月面談でそのことをStudに正直に相談したんです。入社してすぐの妊娠ってよいイメージがないと思っていたし、難色を示されるかもしれないと覚悟していました。

でもStudは「個人的にも早く再開したほうがいいと思う」と言ってくれたんです。結果的に軽度の治療で妊娠しましたが、あのときStudが相談にのってくれて背中を押してくれたのがいまにつながっていると思います。

Stud うちも不妊治療をしていたんです。当時妻は会社を休まなければいけなかったり、仕事との両立ですごくつらそうにしていたのを見ていたので、「絶対に会社がサポートするべきだ」と思っていました。だからPotchには「サポートするからぜひやってほしい」という思いでしたね。

Potch 泣けてきますね。妊娠中に具合が悪くて作業が遅れていたときも、Studに助けられました。

産休に入るまでの間、Rioは不妊治療のつらさや悩みなどとにかく話を聞いてくれて、すさんでいたメンタルが癒されました。

Rio 雑談をしていただけなんですが、Potchの助けになったならよかったです。うちも不妊治療をしていました。それで金銭的なことを(CEOの)Fredに相談したら、治療支援制度をつくってくれたんです。それはすごく助かりましたね。配偶者が治療をしていても申請できるのは大きいと思います。

不妊治療支援制度 勤続6ヵ月以上の社員が、法律上の婚姻関係にある夫婦間で保険適用外の不妊治療を受けたときに、年間上限を20万円とし会社がその費用の一部を補助するもの。

——産休に入ってからはどんな様子だったんですか?

Potch 産休中って基本的に家族以外誰とも接する機会がないので、世間から隔離されている孤独感がついてまわっていました。そんな中でTimeTreeメンバーが折に触れ声をかけてくれるのがうれしかったです。一時期ティッシュや紙おむつが品薄になったときにJEDIが心配して連絡をくれたのもめちゃめちゃ感動しました。

——そんなこともありましたね。産休・育休中にもSlackは見ていたんですか?

Potch 気になってしまうので、あえて見ないようミュートにしていました。ただ産休前に私が作った「random-kids」という育児がテーマの雑談チャンネルだけはのぞいていて、メンバーと交流したり弱音をはいたりしていました。

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Stud 便利だったグッズやアプリを共有しあう場所でもありますよね。

Potch エンジニア特有なのかもしれませんが、情報を共有したいというかログを残したいというか、役に立つ情報はなるべくオープンにして残しておいたら助かるかなーくらいの気持ちで作りました。

Rio 僕は育休中も業務のSlackを見ていたけど、雑談チャンネル以外見ないほうが正解かなと思いました。

復職後の技術面とメンタル面を支えてくれたメンター2人

——育休を終えて復職後は、StudとRioがメンターになったんですよね。どういう経緯でそうなったんですか?

Stud 人事から「フォローするひとがいたほうがいいよね」と相談がきて、自分ともう1人Rioを提案しました。子育て経験があったほうが話が合うかなと思って。

Potch え~! そうだったんですか!? Studは偉大ですね……。

——ほんと師匠ですね。

Potch 復職前にStudが復職したら何をやりたいか聴いてくれて、私はそれにもびっくりしたんですよ。たしかにやりたいことができる会社ではあるけど、やりたかったらデザイナーでもバックエンドでもiOSでも、って「正気!?」と思いました(笑)。でもそれくらい個人を尊重してくれているのはありがたかったですね。

Stud 1年ぶりの復職ということで、前の経験にとらわれずやりたいことをやるタイミングとしてよいかなと思ったんです。

——Studがそういう考えに至ったのは、自分の経験があってのことですか?

Stud そうですね。自分も前の会社でデザイナーからエンジニアになりました。プログラミングの勉強ばかりしていたらプログラミングの仕事を任せてくれるようになり、環境を変えてくれたのもよかったと思っています。だからTimeTreeでもそういうきっかけがつくれたらいいなと思ったんです。

——なるほど、そういう流れだったんですね。

Potch Studは技術的な面をメインにサポートしてくださり、Rioは私のメンタルを支えてくれました。雑談という名の私の愚痴をたくさん聞いてくれたのが記憶に残っています。何か言いたくなったときに聞いてくれて、聞くだけじゃなくてRioなりの考えを話してくれるので心の安定を保つことができました。

Rioは新しく入ったメンバーとの接点を持てるように週1の雑談会も提案してくれたんですよ。このリモートメインの環境下で定期的なコミュニケーションの機会を設けてくれて感謝しています。産休・育休中にずいぶんメンバーが増えて、うまくやっていけるか不安だったので……。

——そして新しいメンバーとも徐々にコミュニケーションをとりながら現在に至ると。

Potch そうですね。私が復職後もこうして働けているのは、TimeTreeが裁量労働制だからというのもあるけど、やはり「人」です。プライベートを尊重してくれるメンバーが多いのはTimeTreeならではの良さだと思います。

不妊治療中や妊娠中はよく体調を崩すので、どうしても休みが多くなります。産休・育休後も子供が体調を崩せば休まなくてはいけません。それを周りがフォローできる体制が整っているし、いやな顔をするメンバーもいない。この環境でなかったら、私は仕事を辞めていたかもしれません。

Stud 子供は体調を崩すものです。うちの場合は妻が休みづらい環境だったので自分が率先して休んでいました。休めるひとがどちらかでもいれば家庭が回るので、休める環境にいるTimeTreeメンバーはぜひ休んでほしいと思いますね。

プライベートも仕事のキャリアもあきらめたくない女性に

——3人それぞれにお聴きします。仲間を意識して仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

Potch 人の意見を否定しないように心がけています。一人ひとり当然考えは違います。違うからこそ白熱することもありますが、まずはよく聴き、理解につとめています。今回自分がいろいろ助けてもらったので、今度は周りのひとが大切にしていることを私も大切にしていきたいですね。できることを増やして、恩返しできるようがんばります。

あとはなるべく自分の中で閉じ込めずに共有や相談をすること。時間ばかりたってどうにもできなくなる前に、早めに情報をオープンにすることで助けてくれる人ってやはりいるものです。それは最終的に会社の利益につながると思っています。

Rio Potchと同じく、他人を尊重するのはすごく意識しています。TimeTreeは他人を尊重するひとが多いので、働きながら学ばせてもらいました。何かの作業を依頼するときも、いきなり「やってください」「これお願いします」ではなく、やってもらえるかどうか、そのひとがやりたいかどうかも含めて尊重しながら働くとお互い気持ちよく働けるのではないかと思います。

Stud 多様性やダイバーシティって言うだけではダメで、実際に動いて制度をつくっていかないといけません。TimeTreeは新しい制度をつくりやすい環境だし、柔軟な働きかたができるような仕組みを会社としてちゃんと構築してきたので、そこは引き続き大切にしていきたいと思います。

自分が育休をTimeTreeで初めてとったのも、後に続いてほしいという気持ちからでした。会社設立後半年くらいでやることがたくさんあった時期でしたが、自分がとれば続くひともいるだろうと。

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——最後に、3人から未来の仲間へ向けてメッセージをお願いします!

Potch 「とにかく働きやすいよ!」の一言につきますね。身体的や時間的な問題でやりたい仕事をあきらめなくてはならないひとって特に女性には多いと思いますが、それでもあきらめたくないひとにはぴったりな会社だと思います。

Rio 特にキャリアをあきらめたくないひと。エンジニアとしてがんばりたいけど環境であきらめているひとや自律的にTimeTreeで働きたいひとがいればぜひ来ていただきたいですね。

Stud エンジニアは男性ばかりというイメージを変えていきたいし、女性エンジニアが増えてほしいと思っています。ぜひ挑戦してほしいですね。

——ありがとうございました!

聴き手:TimeTree 久保 亮吾(JEDI) テキスト:内島 美佳

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