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テーマは「CEO Fredに影響を与えているマンガ」の話。CEOのFred @preface とPRのSteve @ShinyaWatanabe_ で話しました!
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(2:02〜)
Fredのモチベーションの支え!? 漫画『ヴィンランド・サガ』
Steve 最初のお題が漫画から入りましたが。実はですね、今日のテーマが「経営者Fredがインスピレーションを得ている漫画の話」ということでですね。これラジオ始める当初から、この話はいつかしようって言ってたネタなんですよね。今もう目の前でFredニコニコしているんですけど。めちゃくちゃ熱のこもった回になるんじゃないかなと思っております。巷では「経営者が読むべき漫画」とかってたまにあるじゃないですか。
Fred はいはい。
Steve その中でいくつか思い浮かぶと思うんですけど、定番なのは『ONE PIECE』とか。『キングダム』とか。尾田栄一郎先生と、原泰久先生の、『ONE PIECE』と『キングダム』。同じスタートアップ経営者ということで、Fredにもインスピレーション得ている漫画ちょっと聞いてみたいなと思っております。
Fred なんか……参考になるとかではないですけど。『ヴィンランド・サガ』っていうのが僕は大好きで。幸村誠先生。
Steve 今も連載してますよね。
Fred 経営に参考になるとか、そういうワケじゃ全然なくて。わけじゃないのか分からないけど。モチベーションの支えにしている、みたいな(笑)。
Steve Fredのモチベーションの支えに?
Fred そうですね。
Steve どんなところなんですか? ちょっとここから先はですね、かなり漫画のディテールも話すと思うので、ネタバレ注意だとここで宣言しておこうと思います。
Fred 致命的なネタバレはしないで頑張るつもりですけど。
Steve こっから! はい!
ネタバレ注意! 『ヴィンランド・サガ』のなにがFredに影響を与えているのか?
Fred どういう漫画かと言うと、昔のねヨーロッパの海賊ですね。ヴァイキングがいた時代の話で、登場人物とかも実際にいた、史実をモチーフにしたというか参考にした漫画で。主人公はトルフィンっていうんすけど、ヴァイキングになるんですね。いろいろあって(笑)。お父さんがね、このヴァイキングに殺されちゃって復讐のために生きていくっていう。その過程で自分もヴァイキングとして戦って、とにかく復讐のことだけ考えて大きくなっていくっていう。
すごい暴力にまみれるんですけど。時代的にも。みんなヴァイキングが村とかを襲撃して、略奪してっていうのが当たり前で。やられたら絶対に復讐って言うか、敵討ちしないと駄目だみたいな。そん中でいろんな出来事があって(主人公が)暴力と決別すると。暴力はもう使わないってこう決意して。「そういう人は他にもいっぱいいるはずだ」って、そういう人たちと新しい暴力と決別した国、生きていける場所を作るって言って。それがタイトルにある「ヴィンランド」。サガなんで「ヴィンランドの物語」ですね。ヴィンランドはアメリカ大陸ですね。その時代のヨーロッパからすると遠い国で、あるかどうかもわからない。でも昔ばなしでそういうものがあると、行った人もいるって聞いたことがあって。それをトルフィンも大人になって思い出してそこに向かおうと。一切暴力は使わずに、国にたどり着いて、人を集めて国作りをやろうっていう。
Fred そういう話で、今も連載中ですごく良いんですけど。すごい好きなのは、まあ一般的な漫画はエンターテイメントなので悪者がいて、悪者が倒されることには誰も疑問は抱かないというか。なかったことになるじゃないすか。
Steve いわゆる勧善懲悪ものってやつですね。
Fred それがエンタテインメントだからそれでいいと思って。でもこの漫画は、ヴァイキングの1人ひとりもやっぱ死んじゃうんですけども、死んだことなかったことにしないっていうか。全部抱えて話を展開していく。一般的な漫画でよくあるのが、悪者が障壁で、それを倒すことで話が解決に向かっていくとかだけど。
Steve 成長していくとかね。
Fred 平和になるとか。でもこの漫画は、トルフィンがヴァイキングと戦ってるわけじゃなくて、暴力が当たり前で憎しみが連鎖して、それも解消しようがないって世の中って戦っていて。しかも暴力を使わずに平和な国を作るっていう。世の中の当たり前と戦っているって意味では、スタートアップみたいだなって思って。
Steve 確かにね。世の中の当たり前になっちゃってるけど不合理な物事に立ち向かっているって感じですね。
Fred この漫画の中でお父さんが、トルフィンが小さい頃に武器を持とうとしたときに言うんですけど「こんなの持っちゃだめだ」と。「お前に敵などいない」「誰にも傷つけてよい人間などいないんだ」と、セリフがあるんですね。それが劇中、何回も出てくる象徴的なセリフなんですけど。かっこいいですね〜。
これがね、出てくるたんびに深みを増すっていうか。僕らはね、ヴァイキングじゃないから暴力、略奪しないけど。それでもビジネスってよく勝ち負けに例えられるじゃないですか。勝ち負けになっちゃうと「勝てば良い」みたいなことって起きがちだと思うんですよね。「勝てば良い」っていうのは言い換えると、『ヴィンランド・サガ』で例えると「傷つけても良い人間」がいるっていう。ちょっと極端ですけどね。そうじゃないやり方。なんかそのヴィンランドに、僕も行きたいなみたいな(笑)。そんな気持ちで読んでいるって感じですかね。Twitterで『ヴィインランド・サガ』の話をしたときに、すごい反応してくれて。会社経営されている方とかいらっしゃって。
Steve TimeTreeでも多分ですね、誰しも1回はFredから勧められる漫画なんじゃないかと。
Fred 社内みんな集まって年末、今年を振り返りみたいなワークショップとかで。僕もプレゼンをやるんですけど、その中で(例え話で)『ヴィンランド・サガ』を使うことありますね。
Steve セリフを引用したりとか。僕も見たことあるのは「会社がここ目指してるよ」とかっていう説明のスライドに、航海図ですね。航海図と船の絵を使ってたりとか。色濃く影響が出てますね。あとは他に影響されていることってありますか? 漫画から学んだこととか。さっきちょっと面白い話題が、最初の放送の前の打ち合わせ出てきてたんですけど。Fredが会社つくり始めた頃は、感情移入しやすかったのはトルフィン、主人公の方だった。
Fred はいはい。
Steve それがだんだん組織が大きくなるにつれて、読み方も変わったみたいな。
TimeTreeの成長とともに漫画の読み方も変化している……?
Fred これもう完全に読んでる人向けで読んでないと分かんないんですけど(笑)。主人公と裏主人公っていうか、対比するようなキャラクター。重要人物が漫画の中に出てきていて。そちらの人は、暴力と決別して暴力なしで理想の国を作るんじゃなくて、暴力を受け入れてそれを統率して、平定をして地上に楽園を作るっていう。暴力が大嫌いなんだけど、楽園を作るためには仕方ないって言ってヴァイキングを統率するっていう。もう1人の人物がいるんですけど。会社が大きくなってくると、もう1人の人物の気持ちがすごいわかってくる。
Steve 決してワンマンな感じでもないんですよね、そのもう1人の人物も。結構苦悩しながら。本当にこれが正しいかどうかっていうのを。そういう心境になってるから、感情移入したってことですね。
Fred 権力に関する描写があって。権力のことを「王冠」って呼んでいるんですけど。王冠は力を増やすことと、力を使うこと、これだけを求める。別に王様は自分がしたいからどうこうしてるわけじゃなくて、王冠に従ってそれをやらされているだけだ、みたいな。これとかも、いやあすごい端的に表現してるなって。僕は権力をゴリゴリに行使、ひけらかすタイプじゃないと自分で思っているけど。やっぱり発言に力が、どうしても影響力がでたり。そうすると時々「これは僕が言ってるのか、王冠に言わされているのか」って(笑)。
Steve なるほど。社長という肩書きの。
Fred 役割上、言わなきゃいけないとかね。こんな話していいのかな(笑)。
Steve そういう苦悩がよぎったりするんですね。
Fred そうっすね。乖離していくっていうのありますよ。まあ大変なときに……Kindleと会社用と自分用と3セット持っていて。
Steve それも異常ですよね。
Fred (笑) 大変なときに読み返すんですよね。むかしツイートしたけど、なんて言ったかな。死ぬときかなんかに、トルフィン何の後ろめたさもなく、友達になれるような生き方したいって。むかし書いた気がするな。本当それがモチベーションですね。
Steve あ、本当だ! 「僕にとって宇宙一大好きな漫画で、紙の本とKindleと両方揃えています。もしトルフィンやクヌートに会えることがあったら、自身に一点の恥も曇りもなく友達になれる。そんな人生を歩みたい」と。素晴らしいじゃないですか!
Fred ただただ好きな漫画をプレゼンしただけ(笑)。会社のラジオとして適切なのか。
Steve しかもこのツイートあれじゃないですか。幸村先生の「25巻出ました!」っていうツイートにリツイートして。熱すぎる。
Fred そうそう。
Steve なんとか全社を挙げて、何とかこの放送を幸村先生に届けましょう。今回は会社のラジオという場をただただ使って、好きな漫画を語り散らかした会でした。
Fred 『ヴィンランド・サガ』アニメもあるんですよ。アニメ、第2部が今度製作決定して、あるみたいなんで。
Steve 26巻も楽しみだな。Fredにインスピレーションを与えた漫画のお話でした。ありがとうございます。
Fred ありがとうございました(笑)。
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