TimeTreeのオープン社長報は、CEO Fred(深川 泰斗)が社内に向けて書いた、いま考えていることやメンバーに向けたメッセージをだれでも読める公開版としてお届けします。
第2回目は「TimeTreeが掲げるミッションの意味」。
TimeTreeのミッション
ミッションは創業以来、少しずつ表現を変えながら今日まできています。
TimeTree開発前は「世の中のすべての時間をつなげてよりよい未来を選択できるようにする」
2017年ごろには「世の中の予定を集めて、つなぐ」
2018年、投資家向けの資料では「世界中の予定を発見しやすく、共有しやすく —予定マッチングプラットフォーム を構築してユーザーの ”最適な未来選択”を手伝う—」
"世の中の時間をつなげて、世界中の人々がよりよい明日を選択できるようにする"
いま現在はこのように掲げています。
それをよりわかりやすくユーザーのみなさんに向けて言い換えたブランドプロミス「明日をちょっとよくするために」も掲げています。これは、我々はユーザーのみなさんの明日の選択が、みなさんにとって少しでもよいものになるようにサービスを提供しますという「約束」です。
これらの言葉は、メンバーたちとの日々の会話や、投資家の方々との問答や、読んだ本の影響を受けて徐々に形づくられていきました。言い方はすこしずつ変わっていますが、短い言葉に込めた考えはすべて同じです。
今日はあらためて、TimeTreeのミッションの意味を考えてみます。
何年経っても思い出す豊かな時間がある
むかしなにかの広告で「You are what you buy(あなたの買うものが、あなた自身を形作る)」というコピーを見かけました。同じように「You are what you spend your times(あなたの過ごした時間が、あなた自身を形作る)」と言えるでしょう。
子供と水族館へ行ったある日の思い出や、多幸感に包まれたコンサート、仲間と出かけたキャンプでのひと時。僕には何年経とうと鮮明に思い出す時間があります。あの時になにかの理由で予定を取りやめていたら、自分の人生そのものがいまより目減りしている気さえします。
もうひとつ。未来の予定は、今に意味を与えてくれます。先の楽しみな予定をカレンダーに書き込むと、その日まで毎日を楽しみに過ごすことができます。未来の予定がそれまでの時間に意味を与えてくれるものです。
週末にバーベキューの予定をたてて、それを楽しみに仕事をがんばったり、準備したりして過ごす。それが過ぎればまた次の楽しみな予定をたてる。生きていくとは、こういうことではないかと思うのです。
より良い予定をつくったり選んだりすることは、より良い時間を過ごすことに繋がるでしょう。
どんなに頑張っても、ひと1人が使える時間は1日24時間
世の中の情報やコミュニケーション量は日々増え続けています。今後も増える一方でしょう。情報量が増えると「あれもしたい」「これもしたい」と選択肢も増えます。コミュニケーション量が増えるとコミュニケーションのパスも増えて、他人との調整の難易度があがります。しかし、ひと1人が使える時間は1日24時間だけ。
「なににどれだけ時間を使うか?」。限られた時間の価値は今後より希少になり続けるでしょう。さらに、時間は希少だから価値があるわけではありません。私が過ごす時間はほかのなににも替えがたい、人生そのもの、私そのものであるからです。
その中で、時間や予定を管理していくことは生きていくのに必要な普遍的行動ではないでしょうか。しかし「予定管理」は、多くの人にとって面倒で難しいもので、特殊スキルにさえ感じることがあります。コミュニケーションに例えると、そのむかし手紙のやり取りができたのは文字を読み書きできる人に限られていましたが、いまではだれでもスマートフォンを使ってテキストや画像を送りあえます。
同じように、だれもが予定管理を簡単にできる世界をつくれないか。予定管理が多くの人にとって面倒で困難なのは、全部自分で頑張らないといけないから。モチベーションも労力も何もかも自分負担。
そこで「共有」と「コミュニケーション」で、だれかに知らせる / だれかと調整するためのモチベーションを組み込んで、労力をみんなで分担すれば「ぜんぶ自分で頑張る」じゃなくなる。
好きなアーティストのイベント、学校の講義予定、スポーツチームの試合など、公式に発信してもらえばそれを受け取るだけでよい。「いつが空いてますか?」「この日はどうですか?」のやりとりがなくなれば、面倒なストレスで気持ちをすり減らすことなく、過ごす時間そのものに集中できる。
無数の選択肢の中から、自分に合うものや重要な予定が提示されて「行動選択の下ごしらえ」があれば、より後悔のない時間を過ごすことができる。こうして、世界中の予定を集めて、適切につなげて、時代にあった行動選択のお手伝いをしたい。
世の中のみんなそれぞれの「明日をちょっとよくするために」。
これが、TimeTreeでみんなと挑戦していることです!
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