「TimeTreeラヂオ」はカレンダーシェアアプリTimeTreeを運営する私たちメンバーが、ふだんの仕事に関係することもそうでないことも、だいたい15分でひとつのテーマを話しきるインターネットラジオ番組です。
テーマは「タイムパフォーマンス」。
CEOのFred @preface 、PRのSteve @ShinyaWatanabe_ で話しました!
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(02:58〜)
1.5倍でNetflixを見るみたいな人たち
Steve で、今日のお題がすごいわざとらしいんですけど、「時間と満足度」っていうテーマで話したくって、何かっていうと、最近よく耳にする、仕事柄っていうのもあると思うんですけど、カレンダーサービスやってると、タイムパフォーマンスっていう言葉を世の中でよく耳にするようになってきて、そのことについて軽く話したいと思ってます。
Fred タイパってやつね。
Steve タイパってまだちょっと聞き慣れない、まあ、タイムパフォーマンス、タイパって何かっていうと、さっき話したようなコスパって、かけた費用に対する効果とか満足度なんですけど、タイパっていうのは、「タイムパフォーマンス」×「時間」に対する効率とか満足度をタイパと最近呼んでいるらしいです。
Fred ちょいちょい聞くようになりましたね。
Steve だから、例えば、2時間かけて見た映画つまんなかったってなったらタイパが悪いみたいな、そんな感じですかね。なんですけど、
Fred 倍速とか1.5倍でNetflixを見るみたいな人たちがいますみたいな記事を読みました。
Steve うん。それも、Netflixも最初からその機能があったわけではなくて、途中から実装された機能だったらしくて、1.5倍速とか2倍速で映画を見るニーズに答えた。Fredはタイパって意識することあります(笑)?
Fred 意識してはないけど、でも、結局、Podcastを1.5倍で聞いてたりとか、そういうのはしちゃってますね。タイパとせっかちの違いがよくわかんないけど、僕はせっかちだから多分それやってるね。
Steve (笑)。そうかも。じゃあ、やっぱり1.5倍速でPodcastを聞くっていうときの意識としては、人よりも1.5倍早く聞き終わりたいってことなんですか。
Fred 早く結論が聞きたいとか、結論じゃないけど、先が聞きたいとかいうのが近いかな。
Steve プライベートと仕事の場面でも結構違いそうですよね。
選択肢が増えなかったことで、時間の価値が希少化している
Fred うん。この背景、いろいろあると思うんだけど、一つは、コンテンツがめちゃくちゃ多いから、これ見てる間にもっと面白いのあるんじゃない?みたいな、これ見てていいのかな、無駄じゃないかなみたいな、そういう強迫観念っていうか、もやもやが、常につきまとわれるようになってたりとかするのかなっていう、選択肢が増えなかったことで、持ってる時間は、でも、変わんないっていう、価値希少化みたいなことと、もう一つは、せっかちになってるのもあるのかなと思って、
Steve 人々が?
Fred ええ。そんな気しません? TikTokとか、オチって言うのかわかんないけど、何が起きてどこが面白いのか、すぐわかるじゃないですか。だから、1時間も引っ張られたらもう耐えられないみたいな、面白いところまでを、即行でたどり着きたいみたいな、そういうせっかち化もあると思いますね。その辺が合わさってタイパってあるのかな。うちの息子見てたら、小学生の息子見てたら、テレビでNintendo Switchやりながら、そばにノートパソコン開いてYouTube流してて、漫画も開いてるみたいなのがデフォルトでさあ。
Steve すごいですね、それ。
Fred でも、普通にそんな感じなんだよね。
Steve じゃあ、もうそれだけ消費したいコンテンツが身の回りにいっぱいあって。
Fred 多分ね。で、それが切羽詰まってやっているっていうよりは普通っていう感じに見えるね。
Steve このタイパっていう考え方も結構、記事の見出しとかでもよくあるのはZ世代が今、このタイパ重視みたいな、若い方々に特有の現象みたいな紹介のされ方ですもんね。
Fred でも、みんな、そうかもしんないなと思いますけどね、若い人、顕著かもしれないけど。
Steve うん。でも、若い人は割と普通にもう習慣としてやれている、僕らは結構意識してせっかちにやっているかもしれないって感じですね。よく聞きますよね。最近のJ-POPの歌とかもいきなりサビとか、サビまでめちゃくちゃ短いとか、イントロが、あと、サブスクになってから曲名、曲のタイトルがどんどん短くなってるみたいな、これはちょっとタイパとは関係ないですけど。
Fred そういうのって全部選択できる状態にあって、今すぐNetflixのこの番組止めて違う番組に移ってもいいっていう、選べる状態にあって、でも、これを見てていいんだろうかみたいな、もっと面白いのがあるんじゃないかみたいな、そういうもやもやかなと思って。
逆に言うと、もう選べない状況ってプレミアムな感じだと思う、もう電車乗ってて移動するしかない、旅行とか、新幹線とか、飛行機の中が妙に安心っていうか、楽しみだったりするじゃないですか。ああいうのって、もうどこにもその期間(?)は、その時間、もう乗ってるしかないみたいな、そしたら、集中してこの本読もうとか、映画館とかも途中でほかの動画見るわけにはいかないから、そういう価値ってあるのかなと思って。逆説的だけど、タイムパフォーマンスが一番いいのは、もしかしてパフォーマンスを気にしなくていい選択できない状態だったりするのかもしれないですね。
Steve 無限に選択肢がある状態の逆であれば……?
Fred うん。一番幸福な充実した時間って、時間過ぎるのも忘れるとかいうじゃないですか。実は時間って貴重で、みんな、有効に使おうとするけど、一番ハッピーなのは時間を忘れるような没入感、選択の余地がないとかなのかなと思いますね。
いまの時代のTimeTreeの存在意義とは?
Steve タイムパフォーマンス、そのタイパ重視と呼ばれている今、現代においてっていうので、TimeTreeの存在感というか、僕らの存在意義というか、どんなところにあるんですかね。
Fred 無限に選択肢がある状態って苦しいんで、その中で選んで決める、この日はここ行こうって決めちゃうと集中できて、楽しみにできて、その日までが、毎日の色が変わるっていうか、週末楽しみにしてるキャンプに行くって決まってたら、そこまでの平日が楽しかったりするとかあるじゃないですか。
Steve ある、確かに。
Fred 無限の選択肢に対抗する道具みたいなものを作りたいなと最初思ってたんで、そんなイメージではいますね。
Steve だから、大げさに言うと、意味を与えてくれるツールってことですよね、僕らの暮らしに。
Fred そうですね。無限だと何も行動できない、どっかに仮に決めて捨てていくってやって行動ができるけど、その捨てて決めるっていうことを自分の未来に書き込んでおくと、逆に気持ちが自由になるような気がするっていう、そういうものなんですかね、スケジューラーって。
Steve 確かにそうかもですね。未来の予定を埋めてくってそういう意味合いもあんのかもな、みたいなことをちょっとぼんやり考えていたりするんですが、タイパ、今後もTimeTreeとしては考え続けていく概念になりそうですね。
Fred そうですね。タイパっていう言葉がなくなるぐらいになったらいいなぐらいの。
Steve 確かに。最近よく耳にするタイパについて軽く話してみましたが、今後も引き続き考えてみたいテーマであります。ありがとうございました。
Fred ありがとうございました。
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