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半径1mの範囲から社会との接点を大切に——TimeTreeのブランド・コミュニケーション

2月10日に開催したオンラインイベント。企画をしたブランド・コミュニケーションを担うSteveとJEDIに話を聴きました!


2021年2月10日(水)、TimeTreeと生理日予測サービス・ペアケアの共催によるイベント「もっと知ろう、大切なひとの身体のこと。——女性の生理とパートナーのつきあい方」がオンラインで開催されました。

両サービスの連携にあわせて開催された本イベントのテーマは、大切なことなのにちょっと話題にしづらくもある「生理」にまつわるコミュニケーション。今回はわたくしライターの内島が、企画に携わったメンバーに背景や当日の振り返りをインタビューしました。

話を聴いたメンバー

渡部 晋也 ブランド・コミュニケーションズ ディレクター TimeTreeでのニックネームはSteve(スティーブ)。2020年4月に株式会社TimeTreeへ参加。イベントマーケティング、Webメディア運営、PR、ブランド・マネジメントなどの経験を活かして、TimeTreeではブランドやコーポレートに関わるコミュニケーションを担当。社内外へTimeTreeらしさをひろげるための情報発信をしている。 久保 亮吾 パブリック・リレーションズ TimeTreeでのニックネームはJEDI(ジェダイ)。映像業界での経験を持つ異色の広報として、2018年11月に株式会社TimeTreeへ参加。主にメディアとのコミュニケーションを図りながら、社会との幅広い信頼関係を築くために活動している。フォースを使う。

聴き手:内島 美佳、マリノ 五木田 梨絵 テキスト:内島 美佳

“生理”にまつわるコミュニケーションを考えるオンラインイベントを開催

2021年1月からTimeTreeとペアケアの連携がスタートしました。ペアケアは独自のAIで生理日を予測してパートナーや家族と共有ができるサービス。TimeTreeと連携することで生理の予定日がカレンダー上に表示されます。

今回のイベントはオープニングトークとクロストークの二部構成でした。前半のオープニングトークでは、ペアケアを提供する株式会社Entale代表の酒匂ひな子さんが生理の基礎知識をペアケアの公式サイトに掲載しているコラムをもとに解説。「月経期」「増殖期」「分泌期」からなる3つの生理周期や、そこで起こる身体の変化について学びました。

後半は夏生さえりさんと松田龍太さんご夫妻をゲストに迎え、「パートナー・家族間の“生理”にまつわるコミュニケーション」をテーマにEntale酒匂さん、TimeTree渡部の4人でクロストークを展開。さまざまな体験談や意見が交わされました。

——イベントを終えて、率直な感想を教えてください。

Steve 生理の症状は人によって様々です。自分の体調は自分にしか分からないので、お互いに「伝えようとする」「知ろうとする」というコミュニケーションが大切なのだと、私自身もあらためて考えるきっかけになりましたね。やってよかったです!

——今回のイベントを開催することになった経緯を教えてください。

Steve 昨年の12月半ばにプロダクトマネージャーのAnju(吉本)から「ペアケアとTimeTreeの連携についてプレスリリースを発信したいんだけど、単なる製品リリースに留めずになにか企画をつくれないかな?」と相談をもらったんです。

私もJEDIも「連携を開始しました」というだけのリリースにはあまり意味がないと考えていました。TimeTreeがブランド・プロミスで掲げている「明日をちょっとよくするために」にあるように、今より少しでもよい社会にするためにどんなことができるか、はブランドとしても常に考えていることです。TimeTreeの広報としてももっと自分たちから社会へ働きかけていかなくては、と課題も感じていました。

そこへちょうどAnjuからの相談があったので、いいタイミングだと思って企画を考えました。最終的にオンラインイベントになりましたが、記事やTimeTreeラヂオのような音声コンテンツでも面白かったかもしれませんね。

記事:TimeTreeと生理日予測サービスのペアケアが連携

——それも見てみたかったですね。生理というデリケートな領域をテーマにするにあたってためらいや気恥ずかしさなどはありませんでしたか?

JEDI TimeTreeは家族やパートナーと予定を共有できるサービス。ペアケアは生理予測日をパートナーと共有できるサービスです。今回のイベントは、「共有」というキーワードでつながった2つのサービスの連携が大元にありました。決して奇をてらったわけでもなく、連携相手のサービスが生理を扱うものだっただけのことなのでためらいなどはなかったですね。

Steve イベントを終えてあらためて思いましたが、辞書で「生理」を引くと「生物体が生きているために起こるさまざまなからだの現象や、生きていくためのからだの機能」と出てきます。あくびやくしゃみも生理現象なんですよね。人間としてあたりまえの現象だから、むしろ「みんな特別なことのように考えすぎ?」と感じていたんですよ。その点はイベントに出ていただいたゲストの方々とも意見が一致していましたね。

JEDI 生活の中に当たり前にあるものですよね。TimeTreeのブランドプロミスは「明日をちょっとよくするために」ですから、明日へつながる生活の一部を扱うのは自然なことでしたね。

みんなで考え、話し合うきっかけになる場を目指して

——どんなイベントにしたいと思って企画したんですか?

Steve TimeTreeはカレンダーサービスと銘打ってはいますが、予定にまつわるすれ違いをはじめコミュニケーションの課題を解決するためのサービスです。ペアケアさんも根底にある思いは一緒で、生理日予測の情報を共有することでパートナーとのコミュニケーションをよりよくするサービスです。

その2社が手を組むにあたり、女性の体調や生理にまつわる意外と難しい問題についてディスカッションする場をつくりたいと思いました。一方で、生活の一部として当たり前にあるものなんだから、すごく改まって「さあ皆さん議論しましょう!」という雰囲気にはしたくなかったです。

JEDI テーマを提示して「みなさんと一緒に考えてみたいです」くらいのイメージですね。今のようにおうち時間が長くなるとどうしても閉塞的になってコミュニケーションの課題も増えてくるので、タイミングもいいんじゃないかなと思いました。

——考えたり話したりするきっかけになるイベントということですね。

Steve そうですね。自分たちも実際困っていたり、メンバーの中でも「奥さんと生理のやりとりをするのが気まずい」という声が実際にあったりしたので、だったらまず自分たちが率先して考えてみたほうがいいんじゃないかというスタンスです。

「伝えよう」「知ろう」がコミュニケーションのはじまり

——実際にイベントをやってみて、どうでした?

Steve リアクションしづらい話題かなと思っていましたが、参加してもらった方々から予想の10倍くらい反応があってびっくりしましたね。お申し込みフォームの質問欄にたくさんのコメントが集まりましたし、YouTube配信中もたくさんのコメントをいただきました。これがめちゃくちゃ予想外でした。

質問ではなく想いをつづったメッセージも多くて、やはり表立って発信できず溜まっている不安や不満がたくさんあるんだなと思いました。共有して話し合えるきっかけになれたならいいですが。

JEDI 生理というテーマに課題を感じていたり、行き詰っていたりする方たちは少なからずいるんだな、と再確認できた部分はありますね。「ああ、やっぱり他のみんなもそうなんだ」と。

Steve 男性も意外と戸惑っているんだなと思いました。「彼女が生理痛のときどうしてあげたらいいですか」とか。男性だから女性だからというより、人と人とのコミュニケーションのあり方について課題を感じている方が多いんでしょうね。

JEDI 僕らは予定管理のためのサービスを提供しているけど、それがどんなに便利でもダメなんです。その前段階が大事ですよね。お互いが「もっと話そう」「もっと知ろう」と意識しないと、アプリがあっても円滑なコミュニケーションにはなりにくいと思います。極論、ツールに頼らなくても上手くコミュニケーションできて解決できる人たちには必要ないんですよ。でも世の中そこまで上手くいかないことも多いから、そんな時はツールを活用してもらえればと思います。

参加者から寄せられたたくさんのコメント

——イベントの中で、印象に残っている話はありますか?

JEDI さえりさんの「パートナーになにからなにまでサポートしてほしいのではなく、『いま私はこういう状態なんです』と知ってもらえるだけで十分」という話がすごく意外でした。僕自身も、パートナーがつらそうだなと思っても過剰にわたわたしてしまうというか、「こうしたほうがいいんだろうか」「ああすれば楽になるんだろうか」と実際にはない不安に対して右往左往してしまっていたので、「あっ、それでよかったんだ」という。お二人がキャッチボールをくり返して認識のズレを解消している過程を聴けて、参考になりました。

Steve さえりさんの「自分の体調・身体のことなので、相手にきちんと伝えるのが大事」というコメントも印象に残りました。私のスタンスと全く同じなので。男性とか女性とか関係なく、自分の体調や感情のことは他人には分からないので、伝えようとするのが大切ですよね。当たり前のことを当たり前に言ってくれてよかったと思います。

「なるほど」と思ったのは、「『〇〇をやってほしい』という要求よりも、『今は〇〇ができない』と状態を伝えてもらったほうが、自分の行動の選択肢が増えてやりやすい」という松田さんのお話です。これってもう生理だけではなく、どんな場面でも使えるコミュニケーションのテクニックですよね。もちろんやりやすい方法は人によって違うし正解はないので、これは人に聞けば聞くほど学びがあるのだと思います。

今後もユーザーに寄り添った発信を続けたい

——今後もこういったイベントは開催していく予定ですか?

Steve イベントにこだわらずに色々やっていきたいです。企画をたくさんやりたいというよりは、社会との接点を増やす発信をしていきたい。社会への役立ち方って便利なサービスを開発することだけじゃないと思うんです。今回みたいに生活を送るうえでのみんなが課題に感じていることについて、考えたり議論するきっかけを作り出すことも役立ち方のひとつの方法。TimeTreeはそれができると思うんです。

それからブランドのコミュニケーションとしてはもちろん、可能な限り遠くまでより多くの人にメッセージを届けることが大切です。大切なんですが、たとえひとりでもその人の心にどれだけ響くか、記憶に残るかを大切にしたいとも思ってます。

JEDI 大きすぎるテーマを設定するのではなく、もっと身近な、今回のように生活に密着したテーマや課題について一緒に考えていけたらいいですね。

——社会との接点を持つことは、TimeTreeにとってどういう意義があると思いますか?

Steve サービスにとって社会との接点は絶対必要だと思います。それがないと、自分たちが何のためにやっているのか分からなくなってしまう。TimeTreeはいままで一貫してユーザーの毎日の暮らしに寄り添う姿勢でサービスをつくり成長してきています。今回のようなイベントははじめての試みでしたが、「ユーザーに寄り添って一緒に解決していく」という基本はなにも変わっていないんです。

JEDI 他のメンバーとの雑談でよく「TimeTreeのやってることは最初から社会課題の解決だよね」という話が出ます。暮らしていて自然に出てきた「これをこうしたらもうちょっとよくなるのにな」という自分たちの想いからはじまっているので、自然と世の中の似た課題を持つ人たちと同じ目線になっていると思います。

——TimeTreeにとっての社会との接点とは、ユーザーとの接点でもあるのでしょうか。

Steve 漠然とした「社会」ではなく、目の前のひとりの人、手を伸ばして届く半径1mくらいの範囲で一人ひとりと向き合いたいと考えているのかもしれません。社会全体を大きく変えよう、とか大袈裟ではなく。

JEDI コミュニケーションの基本ですよね。これは世界のどこでも共通だと思います。

——ありがとうございました。今後のイベントも楽しみにしています!

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