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2020年6月16日

自分が使いたいと思うものをつくる——UIデザイナーEmmaの信念

メンバーインタビュー採用

TimeTree創業メンバーのひとりEmma(エマ)。通訳・翻訳、企画職を経てデザイナーに転向した異色の経歴の持ち主です。

モバイルアプリに強い愛着と関心をもつEmmaは、TimeTreeのUIデザインにも使うひとの目線を欠かしません。彼女のゆずれないこだわりやTimeTreeらしい働き方について聞きました!

話を聴いたメンバー 金 英美 UIデザイナー TimeTreeでのニックネームはEmma(エマ)。前職で通訳・翻訳家として働いた後にカカオジャパンに入社、在籍中に企画職からデザイナーへ転向。2014年に株式会社JUBILEE WORKS(現 株式会社TimeTree)に創業メンバーとして参加してTimeTreeのUIデザインを担当。 インタビュー:渡部 晋也(Steve) テキスト:内島 美佳

ワクワクしながらモバイルアプリに触れ続けた経験が、デザイナー転向の背中を押した

——入社以来ずっとEmmaの話を聞いてみたいと思っていたんです! まずは自己紹介をお願いします。

声をかけてもらってびっくりしました(笑)。

TimeTreeのUIデザインを担当しています。前職では日韓の通訳や翻訳をしていました。その会社でFrodo(TimeTreeのCCO)と出会いました。

私はガジェットが大好きで、iPhoneが出た頃すごくわくわくしました。App Storeでアプリランキングを毎日チェックして、いろいろなアプリを比較しながら触っていましたね。多いときは280個くらいアプリが入っていて、有料アプリにもずいぶんお金を使いましたね(笑)。

趣味でモバイル機器やアプリに毎日触れているうちにモバイルサービスの仕事をしたいと思うようになり、最初に働いた会社から転職を考えていました。そのときにタイミングよくFrodoからカカオジャパンに誘ってもらったので「ぜひ行きたい!」と返事したのを覚えてます。

——その頃からモバイルアプリのデザインをしたいって思っていたんですか?

カカオジャパンでは企画を担当していたので、全然考えていなかったですね。新しいプロジェクトが立ち上がってから開発にも関わるようになりました。ある日そのプロジェクトのデザイナーが出向元の会社に戻ることになって、後任として手を挙げたんです。

ツールとして扱える程度ですがPhotoshopやIllustratorを使えたし、プロジェクトの立ち上げから企画開発に携わってきたので「自分にできることがあるはず」と思い切って決断をしました。

もちろん当時はデザイン経験がなく、配色やレイアウトも全くわかりませんでした。でも、これまでにたくさんのアプリを実際に触って比較してきたことを思い出したら、自分にもアプリデザインができるんじゃないかと勇気がわいてきて、「やりたい」という気持ちがとても強くなったんです。

やりたいと思ったことは、何がなんでもやりたい人間なので(笑)。

TimeTreeはデザイナーも企画にゼロから関われる環境がある

——TimeTreeではどのようにエンジニアと連携しながらUIデザインを進めてるんですか?

一般的にはまず企画書があって、それを参考に開発者が仕様を決めてからデザインを進めることが多いと思います。

TimeTreeの開発は違っていて、まずみんなでアイデアを出し合いながらモックアップ(試作デザイン)を作ります。それを元に細かい仕様を議論しながら決めていきます。

この方法だと最初からデザイナーがプロジェクトに関わることができます。私は企画段階から関わってたくさん意見を言いたいので、自分に合っていると感じますね。

——以前からそういう開発スタイルだったんですか?

常に最新デザインデータを共有しながらエンジニアと開発を進めている

このスタイルになったのは、前職のプロジェクトで私がデザイナーになった頃からです。当時の私にはデザインの専門知識がなかったので、モックアップに添付する仕様書をどう作ったらいいか分からなかったんです。

だから、当時話題で私も使っていたデザインツール「Sketch」で作ったデザインファイルを、そのままエンジニアに渡してみてはどうかと考えました。Sketchのデザインファイルを開けば、レイヤー構成や余白のピクセル数など詳しい仕様をすぐに確認することができます。その方が早いですよね。

TimeTreeのエンジニア陣は快く受け入れてくれましたね。むしろ「これをきっかけにSketchを勉強したい」とも言ってくれました。開発メンバーの理解と協力で成り立っているスタイルです。

——TimeTreeのコアバリューにある「学習」「尊重」「自律」にもつながってきますね。SketchをTimeTreeの開発に導入したのも、いろんなアプリやサービスに精通しているEmmaならでは!

そうですね。メンバーはみんな新しいツールを学ぶことに抵抗がないし、お互いのやり方を尊重する人たちです。ときには意見がぶつかることもありますが、個人と仕事は別なので仲が悪くなることもありません。

私は気が強くて言いたいことがたくさんあるタイプですが、開発メンバーとはミーティングで認識を合わせ、彼らの意見にもちゃんと寄り添うように努力しています(笑)。

TimeTreeのコアバリューはこちらをご覧ください

自分が「使いたい」と思えるものを作らなければ意味がない

——TimeTreeのUIデザインでこだわっているポイントはどんなところですか?

一番こだわっているのは余白ですね。シンプルなデザインのアプリなので、ボタンやラベルで使う色数が多くならないようにも気をつけています。

前職で尊敬するデザイナーの先輩に「デザインで大切なことはなんですか?」と聞いたら、「グリッドとフォントとカラー」だと教えてもらいました。グリッドには余白やレイアウトも含まれています。この3つをいまでも意識してデザインをしています。

デザインの最終的な判断基準は「自分が使いたいと思えるかどうか」ですね。グラフィックがどんなに素晴らしくても、使いづらいアプリは意味がないと思っています。自分が使いたくなるアプリをデザインするように心がけています。

——逆に「これはやらない」と決めていることはありますか?

ユーザーが嫌がることはやらないようにしています。私もユーザーの一人なので、自分が嫌なことはしません。

アプリ内に広告を出すときもデザイナーとして悩みました。視線が分散しない文字の大きさや予定の確認を遮らない広告の出し方など、ユーザー体験を損なわないようずいぶん意見を出しましたね。私は広告の運用には関わっていませんが、TimeTree Adsチームがユーザーを第一に日々開発をがんばっています。

なによりもまずユーザーを優先できる人と働きたい

昨年末、オフィスを訪れたアップルCEO ティム・クックさんとの一コマ

——最後に、TimeTreeで一緒に働く仲間に向けてメッセージをお願いします!

TimeTreeでのデザイナーの仕事は、決められた仕様に沿ってデザインをするだけではありません。誰かに言われた通りに作るのではなく、「ユーザーのためになるものはなにか?」「いちユーザーとして自分が使いたくなるものはなにか?」と自ら考えて行動できる人が求められています。

私はユーザーの立場になって考えることを常に意識しています。TimeTreeのメンバーみんなも大切にしていることです。「見る人がおどろく凝ったグラフィックを作りたい」という気持ちよりも、ユーザーにとっての使いやすさを追求できる人が活躍できる環境だと思います。

TimeTreeが目指すのは毎日の予定管理の不便を解消できる、使いやすいアプリです。その意識を共有できる人と一緒に働きたいですね!

——ありがとうございました! TimeTreeで一緒に働く仲間をどんどん増やしていきたいですね。

TimeTreeの採用情報

採用ページに募集ポジションやくわしい内容が載っています。ご覧ください!

https://timetreeapp.com/intl/ja/corporate/jobs