TimeTreeの開発・運営メンバーの働き方や大切にしている考え方を紹介するインタビューシリーズ。今回はiOSエンジニア坂口(Trevor)の働き方を紹介します。
約1年前までTimeTree最年少だった、若手メンバーのTrevor。若さは強みでもあるけれど、どうしても埋められない経験の差は意識せざるをえないものです。
経験豊富なiOSメンバーの中で、若手が力を発揮してチームに貢献するためにはどうしたらよいか。Trevorならではの“戦略”を中心に、TimeTreeでの働き方について聴きました!
話を聴いたメンバー 坂口 勇汰郎 iOSエンジニア TimeTreeでのニックネームはTrevor(トレバー)。前職にて広告配信管理システム開発に従事した後、社内ベンチャー企画に応募して新規サービス(iOSアプリケーション)の企画開発、チームビルディングを経験。2018年11月に 株式会社JUBILEE WORKS(現 株式会社TimeTree)にiOSエンジニアとして入社。
「好きなアプリをつくっている会社で働きたい」と入社
——まず、自己紹介をお願いします!
iOSチーム所属のTrevorです。今夏からはじまった新機能「Today」の開発を担当しています。前職は広告代理店で広告配信サービスのWeb開発をしていたので、iOSアプリの開発を本格的に始めたのはTimeTreeに入社してからです。
ニックネームのTrevorは、好きな映画「ペイ・フォワード」の主人公の男の子の名前からとりました。受けた恩を他の人に返してリレーしていくという社会実験をする話です。
——TimeTreeに入ったきっかけは何ですか?
転職を考えたときに、どうせなら自分の好きなアプリを開発しているところがいいと思って、自分のiPhoneのホーム画面1ページ目に置いてあるアプリの中から選んで順番に応募していったんです。その中で最初に内定をもらったのがTimeTreeでした。
——もともとユーザーだったんですね。もし置く位置が違っていたら、今こうして出会っていなかったと思うと不思議です。
たまたまカレンダーが必要でインストールして、たまたま好きになって、たまたまホーム画面の1ページ目に置いていたんですよね(笑)。
——入社してみて、印象はどうでしたか?
TimeTreeではフラットな組織を実現するために、経営陣を含めた全メンバーがニックネームで呼びあっています。でも入社したばかりの頃は(CEOの)Fredのことをニックネームだけで呼ぶことができなくて、「Fredさん」と呼んでいたんですよ。そうしたらエレベーターの中でFredから直接「“さん”を付けなくていいよ」って笑顔で言われたのをすごくよく覚えています。
——気持ちはすごくわかります。慣れるまではね。
敬語ってわずらわしいところもあるけど、他人との距離を保つ自衛手段みたいな面もあるじゃないですか。どうやって少しずつ距離を詰めていこうかなと思っていたところに「もっと踏み込んできていいよ」と先手を取られて面くらいました(笑)。もちろん今は普通に「Fred」と呼んでいます。
大きな変化に対応する、iOSチームの自発的な動き
——Trevorには、約1年前にTimeTree6周年企画でもインタビューしましたよね。あれから1年で印象に残っているエピソードはありますか?
同じiOSチームのStudが新規事業のTocalyプロジェクトで重要な役割を担うことになり、Meeは広告関係のプロジェクトマネージャーをすることになりました。チームが一時的に実質6人から4人になったんですよね。
Studは創業メンバーの1人で、TimeTreeのiOSアプリのベースをほとんど作ったと言っても過言ではありません。MeeもiOSチームではStudの次にTimeTree歴が長いメンバーです。主要メンバーの2人が他プロジェクトの担当になって、それまで2人が担ってきた部分を残りのメンバーでどう回していくかがチームにとって大きな課題でした。
——2人はチームの中でどういう役割を担っていたんですか?
Studは主に開発の基盤整備や自動化、Meeは広告の開発を担ってくれていました。どちらも特殊な知識や技能を必要とするんです。
アプリ開発を家づくりに例えると、開発基盤の整備は道具の調達やメンテナンスにあたります。のこぎりの代わりにチェーンソーを用意したり、ロボットが自動で木材を運んでくれるようにしたり。Studが環境整備をしてくれていたおかげで、僕たちは気持ちよく開発ができていました。
Meeは広告プロジェクトで話し合って決まった仕様をiOSアプリに実装する部分を担当していました。広告の世界って、エンジニアが基本的に身に着けている知識とは別に、広告特有の知識が必要になるんです。広告のトレンドや実態を理解した上で実装しないと、バグの原因になります。
——そんな2人が他プロジェクトの担当になったのは、チームにとって大きなトピックですね。
属人化しつつあるものを分散していかないといけないという声は以前から出ていたのですが、弱いところを突かれてしまいましたね。でも、残りのメンバーが自発的に動いて補完しあっています。
——不安もあったんじゃないですか?
他のメンバーはわかりませんが、僕はすごく不安でした。経験が少なく未経験の領域が多いので、心がざわついていましたね。逆に他のメンバーはみんな動揺せず受け入れていたので、すごい胆力だなと(笑)。
昨年のiOSチーム忘年会にて、Stud(左)Mee(中)とのひとコマ。
※新型コロナウィルス感染予防対策を行なった上で開催しています。
——iOSチームは人が減っても解決できそうなチームだと、傍から見ていて感じます。変化によって悩んでいることや、これから解決すべき課題はありますか?
未知の領域なので、自分が見つけ出した方法が最善とはいかないまでも、それが良い方法なのか判断が難しい場合もあります。そんなとき隣に詳しいひとがいれば質問や相談をできますが、リモートワークでは自分以外のメンバーがどういう状況か詳しくわかりません。今日は仕事しているとか、休みだとか、ざっくりはわかるんですけどね。
集中しているのかリラックスしているのか、オフィスにいたときには見てわかった情報がごっそり削げてしまっているので、自分以外のプロフェッショナルに助言をもらいづらいのがしんどいですね。
JEDIが好きなスター・ウォーズに例えると、マスターが隣にいなくてパダワンがひとりでもがいているような……。
——マスターStudの教えを思い出しながら、乗り越えていかなければいけない。
そうですね。自分がやりたかったことなので、チームがより気持ちよく開発できるようがんばりたいです。
未知の領域を開拓してチームに貢献する戦略
——以前、同じiOSチームのBaxが「Trevorは未知の領域にも積極的に挑戦してくれるからすごく助かっている」と言っていましたね。
もちろんやりたくてやっていることではありますが、新しい領域に挑戦するのは僕の戦略でもあるんですよ。知識や経験が豊富なメンバーの中で、まだ経験の少ない僕がチームに貢献するための。
僕以外のメンバーは、10年選手もいるしiOS開発に携わってきた期間がすごく長いんです。僕は一番期間が短いし、知識もまだまだ足りません。既存の領域に手をつけようとしても、他のメンバー以上の仕事はなかなかできないですよね。
でも、新しい領域ならばみんなスタートラインが一緒なんです。iOSのバージョンアップで新しくできるようになったこととか、新しいプログラムの書き方とか、今までなかったものであれば知識量はみんな同じですよね。そこにいち早く飛びついて、他のメンバーよりも先に吸収してチームに還元すれば、経験や知識が少なくてもチームに貢献できます。
——1年くらい前までTrevorはTimeTree最年少でしたからね。経験が少ないなりにどう貢献するかを意識していたんですね。
臆病なので、どうしたら生き残れるかひとりで勝手にびくびくしています(笑)。それにやはり、自分が能力を発揮している状態が気持ちいいじゃないですか。いかにその状態を作りだせるかというのは考えています。
——今後もっと開発歴が短いひとも入ってくると思うので、参考になりそうです。経験が少なくてもやり方次第で貢献できるという。
「TimeTree最年少」というフレッシュさと免罪符を兼ね備えたフレーズが使えなくなったので、若干のさみしさと「やばいな」という気持ちが入り混じっています(笑)。
新しい領域も僕ひとりでは全然拾いきれていません。経験や知識が少ないひとでもどんどん飛びついてもらって、チームに還元してもらえれば嬉しいですね。
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——そんなTrevorが、チームや仲間と仕事をする上で大切にしていることはありますか?
知識の共有ですね。うちのチームは開発中に詰まったところや解決方法を知識として公開する際、Slackで共有するだけではなく流れてしまわないドキュメントに残すよう意識しています。
困ったらだいたいドキュメントを調べれば解決方法が載っているので、自分も一度詰まったところは履歴を残すよう心がけています。
——後から入ってきた人もそれを見ることで同じ情報が得られるんですね。
そうですね。僕が入社した際、開発環境の構築についてのドキュメントがしっかりしていて感動したんですよ。環境構築が上手くいかなくてすぐに開発を始められないのはエンジニアあるあるなのですが、入った日の午後には開発を始められました。
そこに感銘を受けたので、開発環境構築以外の基本的な手続きについてのドキュメントは自分でつくりました。Wi-Fiの接続のしかたや備品の頼みかた、アカウント申請のしかたなど、iOSチームメンバーとして新しく入ったらこれを上から順にやればいい、というリストです。
チームにFunnyが入ったときに役に立ったみたいで嬉しかったですね。
——自分の次に入ってくるひとをイメージできていたから、そういうアクションを起こせたんですね。
そうですね。自分が実際困ったことをもとに、「同じことで困らないように」という気持ちでした。
どんな発言も受け止めてくれるから、ためらわなくていい
——ここまでにまだ話せていないTimeTreeの魅力はどんなところですか?
最大の魅力はメンバーみんなに「傾聴の姿勢」があることですね。どれだけ突飛な発言でも途中で制したりシャットアウトしないで、「なぜ(Why)その発言をしたのか」まで考えて応答してくれるのは魅力的です。
技術的なことや企画的なことから単純な感情の吐露まで、ちゃんと聴いてくれるのがわかっているから気兼ねなく発言できるし、自分も聴こうという気持ちもでてきます。
——たしかにちょっとした話も聞いてくれる雰囲気がありますね。
技術的な話では聴いてくれたあとにツッコミを受けることもありますが、ちゃんと意図を汲んだ上でのツッコミです。TimeTreeに入ってから、ツッコミを恐れて発言しないということがなくなりました。
——最後に、未来の仲間に向けてメッセージをお願いします!
今TimeTreeアプリには新しいものと古いものが混在しています。さっき話したように、新しいものならば誰でもスタートラインは同じです。長くiOS開発に携わってきたひとも、最近触り始めたひとも、以前触っていてブランクがあるひとも、誰でもやれることがたくさんあるし、やりたいことがきっとできる環境です。
僕らiOSチームが毎朝やっている朝会に参加してもらうと、もっとイメージしてもらいやすいと思います。
——入社前から朝会に?
はい。今面談に来てくれている方も明日参加してくれる予定です。TimeTreeのカジュアル面談は嘘偽りなくカジュアルで、そのまま選考になったりしないし面談抜きの雑談でもいいので、ミッションやコアバリュー、メンバーの話を読んでもらって共感するひとは全員来てもらいたいですね。
iOSチームのメンバー募集、ほんとに切実なんです。会社としてもチームとしても、やりたいことに対して全然リソースが足りていません。
——このインタビューが応募のきっかけになることを期待しましょう。今日はありがとうございました!
聴き手:TimeTree 久保 亮吾(JEDI) テキスト:内島 美佳
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