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2022年6月22日

社長の「今年はボーナス出せない」で、真剣に考え始めた稼ぐことの大切さ。いまバックエンドエンジニアVickeが力を入れる「マネタイズ」と「サービスの改善」。

メンバーインタビュー採用

TimeTreeの開発・運営メンバーの働き方や大切にしている考え方を紹介するインタビューシリーズ。今回はバックエンドエンジニア 三位(Vicke)の働き方を紹介します。

元々TimeTreeユーザーでアプリからにじみ出る雰囲気に心地よさを感じていたというVickeは、入社してからも楽しく働けているといいます。一方、サービスを運営し続けるには避けて通れない「マネタイズ」に真剣に向き合い、率先して社内に情報発信する一面も。

楽しく働ける環境は意識的に維持しなくてはならないと話す、Vickeの働き方やサービスへの思いを聴きました。

話を聴いたメンバー

三位 大介 バックエンドエンジニア

TimeTreeでのニックネームはVicke(ビッケ)。千葉大学大学院自然科学研究科、機械システム専攻修士課程修了。TIS株式会社、金融系ベンチャー、アソビュー株式会社を経て、2017年1月株式会社JUBILEE WORKS(現 株式会社TimeTree)に入社。前職ではあらゆるシステムの開発に従事。サービスを作ることが好きで、個人でも週末にwebサービスの開発を行なっている。

思い入れを持ってサービスをつくりたいと、いちユーザーからTimeTreeエンジニアに

——まず自己紹介をお願いします!

Vickeと申します。ニックネームの由来は「小さなバイキング ビッケ」というアニメです。

バックエンドエンジニアとして、主にTimeTree本体に関わるプロジェクトに長く携わってきました。公開カレンダーや2020年のアプリリニューアルプロジェクトにも参加して、今は2022年4月にリリースされた「TimeTreeプレミアム」を企画・開発するプロジェクトで機能開発をしています。

——VickeがTimeTreeに入ったきっかけは何だったんですか?

どうせ働くならば思い入れを持って取り組めるものにチャレンジしたいので、転職先を探すにあたり、自分が日頃から使っているサービスを作っているところに入りたいと思っていたんです。自分で使うものじゃないと、どうしても思い入れが持ちづらいですからね。

——ということは、TimeTreeユーザーだったんですね。

はい。(CEOの)Fredの奥さんの「リリース送ってもどこも取り上げてくれなくて夫が部屋の片隅で突っ伏してる」というツイートをきっかけにインストールしました。

TimeTreeリリース当初にCEO Fredの奥さんがTwitterに投稿した内容

——あの伝説の(笑)。

すごく使いやすいアプリだし、使っていて作り手のぬくもりを感じました。アプリ内で使っている文言やイラスト、アップデートの文章、全体的なデザインなど、アプリからにじみ出てくる雰囲気が心地よくて、そこもTimeTreeに興味を持った理由のひとつです。

——面接のときは誰と話したか覚えていますか?

LouisとScottが面接してくれました。そもそもバックエンドエンジニアがその2人しかいない時期だったんですよ。

——そうか。2017年というとまだそんな時期だったんですね。

僕が入るすこし前に300万ダウンロードいったくらいでしたね。僕が大体20人目くらいの社員でした。

——それが今やありがたいことに3900万ダウンロードですもんね。バックエンドエンジニアは今何人になったんですか?

13人になりましたね。随分大所帯になってきました! それでもまだ全然足りませんが……。

——面接や実際に入ってみての印象はどうでした?

思っていた通りの雰囲気でしたね。面接では採用する側と応募する側が対等で、お互いに理解しあうカルチャーフィットを大切にしているのを感じたので、「ここに入りたい」と強く思いました。カルチャーフィットを大切にする方針は今も変わっていなくて、ブレずに続けてきている部分だと思います。

TimeTreeにはいろいろな背景やスキルセットを持つメンバーが集まっていて、しかもキャラが濃くて個性的なメンバーばかりです。そういうメンバーが集まって作られた雰囲気が、アプリにもにじみ出ているんじゃないかと思いますね。

作り手とユーザー、おたがいの顔が見えることで伝わるぬくもり、高まるモチベーション

——これまでの5年間で印象に残っていることは何ですか?

挙げようと思えばたくさんありますが、TimeTreeならではだと思うのはユーザーさんをオフィスに招いて交流するイベント「TimeTree Day」ですね。すごく好きなイベントなので、ここ数年は開催できていないのが残念です。

直接ユーザーさんの声を聞ける機会は重要です。人と話すのがちょっと恥ずかしいという気持ちもあるんですけど、このイベントにはできる限り参加するようにしていました。僕がユーザーとして感じていた「作り手のぬくもり」や「心地いい雰囲気」のためには、作り手の顔が見えるようにしておくことも大事なんだと思います。

——ユーザーさんとの交流で、特にどんなことが印象に残っていますか?

子ども連れの方が結構多い印象で、子育て世代の方々に使ってもらっているんだとリアルで目の当たりにしましたね。TimeTree Dayに子どもさんも一緒に来ていて、その子たちと遊んだりもしました。

——Vickeも子育て中ですもんね。

最近はずっと子育てに追われていて、子ども中心の生活ですね。会話ができるようになってきたので面白いです。

——子どもができて、働き方に変化はありましたか?

子育て中は急に呼び出しがあったり、看病で家にいなくてはいけなかったりすることもよくあるので、柔軟な働き方ができるのはありがたいですね。TimeTreeは以前から働く場所は自由ですが、オフィスに出勤することが前提だと大変だっただろうなと思います。

——なるほど。TimeTreeでの働き方がうまくフィットしたんですね。TimeTree Day以外で印象に残っていることや達成感のあった仕事はありますか?

達成感があったのは、2020年に進めたアプリリニューアルプロジェクトですね。アプリを開くと最初に出てくる画面のUIを大幅に変えました。タブ切り替えから、マンスリーカレンダーの下にスクロールする現在の形になりました。

いろいろな仮説を立てて、モックを作って検証して……をくり返し、チームで一丸となって最後に納得する形まで持っていけたのはすごく良い経験でした。やりきった感があります。

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Vickeが携わったアプリリニューアルプロジェクト

「今年はボーナスが出せません」……申し訳なさそうに話すCEOを見て「お金を稼ぐこと」について真剣に考え始めた

——直近では「TimeTreeプレミアム」で機能開発をしているんですよね。こだわっていることや、力を入れていることはありますか?

「マネタイズ」と「サービスの改善」を意識するようにしています。

マネタイズをちゃんとしないと、もしサービスが立ち行かなくなったら一番困るのはユーザーさんなんですよね。いくら「無料で使えますよ」と言っていても、「ごめんなさい、維持できないんでつぶれます」となったら今までのデータが全部消えてしまうわけで、これ以上ない不利益です。使いやすさを維持しつつ、きちんとお金をかせいでサービスを続けるのは提供側の責任だと思います。

TimeTreeをもっといろいろな人に使ってもらって「便利だよね」と思ってもらうには、サービスの改善も重要です。どちらもユーザーさんに喜んでもらいたいという思いが根底にあるんだと思います。

——それを意識するようになったのには、何かきっかけがあったんですか?

数年前の忘年会で、Fredがみんなの前で「今年はボーナスが出せません」とすごく申し訳なさそうな顔で言っていたんです。それを見て「もっと自分も何かできたんじゃないか」という思いがありました。

それがきっかけで「お金をちゃんとかせぐ」ということを真剣に考えるようになりました。次の年にはFredに笑顔で「ボーナス出せます」と言ってもらいたいなと。

それでもしTimeTreeがサブスクリプションを導入したらどうなるのか企画書を書いてみて、年明けに社内に発信しました。

——Vickeがサブスクについて調べて先んじて発信したのは印象に残っています。

プレミアムプランの構想自体はたぶん昔からあったし、議論もされていたと思いますよ。ただ、会社としての判断が広告を使ったプラットフォームをやろうという方針だったので、表立っては動いていなかっただけだと思います。

今「TimeTreeプレミアム」として動きだして、マネタイズの話が社内で活性化しているのはすごくよいことだと思います。これはあくまで始まりで、これから改善すべきこと、やらなくてはいけないことはたくさんあります。自分に協力できることはないか、もっといいやりかたがあるのではないかと常に考えるようにしています。

——思い描いたものが少しずつ形になり始めているんですね。

そうですね。今はプレミアムプランをより多くの人に使ってもらうにはどうしたらよいかを模索しています。お金を払ってでもほしいと思ってもらえるものを作るのは、今までなかった要素なので難易度が上がりますね。

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楽しく働ける環境は与えられるものではないから、自分たちで守っていきたい

——Vickeがチームで働く上で大切にしていることを教えてください。

議論の中でちょっと違う意見を持っていたり腑に落ちない部分があったりしたら、心の中にしまっておかずにちゃんと伝えるようにしています。言わずに後から「あのとき言っていたら何か変わったかもしれない」と後悔するのももったいないし、そういうのって最終的にプロダクトを通してユーザーさんに影響してしまうと思うので。

もし僕が誤解や思い違いをしていても、周りのみんなが正しく導いてくれます。信頼しているから意見をぶつけられるし、ぶつけてみることはすごく大事だと思います。

——TimeTreeのエンジニアは、企画や設計段階から積極的に意見を出すひとが多いですよね。

僕は元々ものづくりに携わりたいという気持ちがすごく強くて、「言われたものをつくる」という仕事のしかたはしたくないとずっと思っていたんです。どうせつくるなら、つくるものを考える段階から参加したいと思っていましたし、TimeTreeに入るときにも伝えました。

他のメンバーもみんなサービスに対する熱い思いを持っていますし、意見の飛び交う活発な議論ができていると思います。

——TimeTreeの未来に期待することは何ですか?

会社が大きくなるにつれて、当然ながら変わる部分もあると思います。みんなが「TimeTreeってこういうところがいいな」と思っているコアな部分は残しつつ、大きくなっていきたいですね。メンバーひとりひとりが気をつけていないといつの間にか変わってしまう部分だと思うので、常に意識していたいと思っています。

——Vickeが「いいな」と思っているのは、TimeTreeのどんなところですか?

会社で仕事をしているというより、大学の研究室で仲間と一緒にやりたいことに打ち込んでいる感覚に近いんですよね。これからもこの環境で楽しく働くには、自分たちで意識して守っていかなくてはいけないと思っています。働く環境って誰かから与えられるものではありませんからね。

——最後に、TimeTreeに新しく入ってくる未来の仲間に向けてメッセージをお願いします!

サービスに強い思い入れを持つ、面白いメンバーが集まっています。そういうひとたちと一緒に働くのを「面白そうだな」と思ってくれるひとがいたら、ぜひ一緒に働きたいです。

——ありがとうございました!

聴き手:TimeTree 久保 亮吾(JEDI) テキスト:内島 美佳

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