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2022年7月5日

プロダクトが持つ未知数の可能性を具現化。ユーザーがより便利にTimeTreeを使うために最適なコンテンツはなにかを模索する、コンテンツディレクターOzの働き方。

メンバーインタビュー採用

TimeTreeの開発・運営メンバーの働き方や大切にしている考え方を紹介するインタビューシリーズ。今回はコンテンツディレクターの謝(Oz)の働き方を紹介します。

事業開発チームでコンテンツ開発を担当するOzは、いち機能や企画だけではなくTimeTree自体のものづくりに関わり続けたいと話します。そんなOzに、プロダクトやユーザーへの思いと、人と人のコミュニケーションに対する考え方を聴きました!

話を聴いたメンバー 謝 谷楓  コンテンツディレクター ​​1986年生まれ。TimeTreeでのニックネームはOz(オズ)。旅行業界の専門新聞社や、株式会社一休を経て、2021年1月1日に株式会社TimeTreeに入社。ユーザーの便益性を考慮したTimeTreeアプリならではのコンテンツ開発に従事。泥臭いマーケティングを心がけ日々PDCAを回している。

大学に再入学して30歳でリスタート

——はじめに、自己紹介をお願いします!

Ozです。よろしくお願いします。今日にまつわる情報を集めて配信する「Today」と、だれでも簡単にイベント情報を配信できる「公開カレンダー」に掲載されているコンテンツのディレクションを担当しています。もうすぐ入社して1年半になります。

——OzはTimeTreeに入る前もコンテンツ周りの仕事をしていたんでしたっけ。

はい。前職は一休.comでオウンドメディアを担当していて、その前も旅行業界専門紙の記者をしていました。実は、僕は25歳のときに大学へ再入学して30歳でまた働きだしたので、営業とかでは勝負しにくかったんですよね。だから自分が得意な「書くこと」からキャリアを再スタートしました。

——大学に入りなおしたのって、なにかきっかけがあったんですか?

最初に入った大学を中退して、4年間くらいイベント会社で仕事をしていました。そこで出会ったひとたちを見て、自分には物事を深く考えたりまとめたりする能力が足りないと気づいたんです。それで「なにかを体系立てて学ぶ」という経験がしたくてもう一度大学に入りました。

そこで経営とかにいっても全然よかったんですけど、なにを学ぶかよりも「体系立てて学ぶこと」自体に主眼を置いていたので、得意分野の日本文学にしました。

——知識の付け方自体を身につけるなら、内容は得意分野のほうがいいですもんね。

でもやっぱり経営も体系的に学びたくて、MBA取得を目指して今年の4月からビジネススクールに通っています。勉強するのが好きなんですよね。勉強すると仕事のアウトプットにも活かせますから。

——絶対なにかしらにつながりますよね。しかしすごいバイタリティですね。

自分を追い込むためにここで宣言しました(笑)。仕事と両立しながらがんばります。

——TimeTreeの第一印象はどんな感じでしたか?

面接で、こちらに対して質問するより先に「我々はこういう会社です」という自己紹介から入ったのは、後にも先にもTimeTreeだけだったと思います。「僕たちが語るだけじゃなく、あなたからも聞いてください」とも言われました。おどろいたと同時に、新しいと思いましたね。

——それは面接で必ず伝えているようですね。

それで僕は、事業と会社組織を並行して成長させていくという話のときに「なぜそうしているのか」を質問しました。そのとき(CEOの)Fredがすごくワクワクした感じで組織づくりについて答えてくれたのが印象に残っています。企業の代表って事業にフォーカスすることが多いと思っていたので新鮮でした。

これから一緒に働くことを考えた場合、事業だけではなく会社組織との両輪で駆動させていくという考え方、しかもCEOがそれを楽しそうに語っているのは信頼がおけると感じましたね。

ユーザーを深く知り、TimeTreeをより便利に使うのに役立つコンテンツを届けたい

——Ozが今、注力している取り組みはなんですか?

たとえば音響スピーカーが商材なら、そのスピーカーをより楽しめる音楽やイベントに関するコンテンツがあったら面白いじゃないですか。それと同じように、TimeTreeをより便利に楽しく使うために役立つコンテンツはなにかを模索しています。

カレンダーを共有するアプリの可能性は未知数です。その未知数をひとつひとつ具現化してユーザーに便利さを届けるために、メンバーそれぞれが自分の担当する領域でさまざまな取り組みをしています。僕はその中のコンテンツ領域にたまたま携わらせてもらっている、という認識ですね。

——カレンダーシェアサービスとしての価値を最大化させるために、コンテンツ面からのアプローチはなにかできるかを突き詰めていると。

もともとTimeTreeに来たのも、プロダクト自体の価値最大化に興味があったからだったんです。僕が前職でやっていたオウンドメディアはマーケティングの要素が強く、予約サービスというプロダクトの中の一部分でした。もっと大きな規模感で、プロダクトそのものについて深く知り、関わっていきたいと思ったんです。

この1年半でかなり凝縮した経験ができたことで、プロダクトに対してコンテンツ面からなにができるか、自分の役割もかなり明確に見えてきたと思っています。

——Ozがそこまで「プロダクト」にこだわるのには理由があるんですか?

ちょっと気恥ずかしいですが、やっぱり「ユーザーのため」だと思います。小説や音楽と同様、アプリというプロダクトもまた「エンターテイメント」だと思うんですよ。エンターテイメントって受け手、つまりユーザーがいてはじめて成り立つものじゃないですか。

小説ならば読者が読みたい物語、音楽ならば聴き手が聴きたい音を提供することで、ユーザーのニーズにパッチワークをあてていきます。アプリも同じで、どういうものがユーザーにとって便利なのか、あるいは楽しいのか。ユーザーの感情や使い方まで踏まえてサービスを提供していくことで成り立つ、つまり「エンターテイメント」ですよね。

こちらから一方的に発信するだけでなく、「ユーザーのため」というプロダクト的考え方でサービスを提供したいと思っているんです。

——こちらが提供したいものを提供するのではなく、まずはユーザーのニーズからスタートするということですね。

僕は人と人って本質的にはわかり合えないものだと思っています。これは決してネガティブなものではなくて、わかり合えない中でもどうにかしてわかり合おうとするからコミュニケーションが生まれるし、文化が生まれると思っているんです。

芸術的な文化はもちろん、経済や政治も人間の文化の一種です。この文化の中で生まれ、働きながら生きていくために、自分はどういう形で人間の営みに携われるんだろうと考えて、最初はさっき言ったように「書くこと」から始めたんですよね。

書いているうちに、受け手であるユーザーのことをもっと知りたいと思うようになりました。ユーザーのニーズに応じて解決策を提示するマッチングサービスもコミュニケーションの一種だし、その複雑さを具現化したのが「プロダクト」なんだと思います。

たとえばTimeTreeではユーザーの「使い心地」をよく気にしますよね。表面的なニーズだけではなく、そういう深いところまでコミットしたいという思いが、僕にもあるんです。社会的な使命感みたいな。

——話を聴いていると、大学で学んだ文学から受けた影響が大きいんですね。

確かに文学の影響は大きいですね。僕には小説の才能があるわけではないけど、小説から受け取ったものをなにかしらの形で世の中に返していくことはできると思います。それはユーザーに向けてかもしれないし、未来の仲間に向けてかもしれないですけど。

小説家の中では村上春樹が特に好きです。音楽と映画の影響も大きいと思います。純文学や実験音楽も結構好きなんですよ。多少わからない部分があってもそこから学べることが多くて。

「お前のオリジナリティはなんだ」って問われたら、結局それまでに参照したものの中からしか出せないじゃないですか。だから、自分をその中に置くことで蓄積されていくものがあるんじゃないかと思います。

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Ozがコンテンツ開発で携わっている機能「Today」

信頼できる仲間が相手だから、ためらわず自分から働きかけられる

——この1年半で、一番大変だったことはありましたか?

いい意味で大変だったのは、Todayのピボットにあたっての話し合いですね。方向転換を受け入れて、これからなにをすべきかみんなで主体的に意見を出しあえたので印象に残っています。

——Todayはアプリの中のメディアから方向転換して、今の形になったんですよね。

TimeTreeのユーザーさんと我々が発信するコンテンツの相性を確かめる場になっています。この形になるまでに本当にいろいろ考えを出したし、話し合いもしました。TimeTreeの今後の成長のために、Todayはどういう立ち位置としてどういうコンテンツを提供したらいいのか。そこを言語化するのが僕の仕事でした。

仕事の本質を言語化させてもらえる環境は、結構ハードだし難しかったけど、楽しくもありましたね。

——言語化は具体的にどうやって進めたんですか?

とことん書くことと、話すことですかね。とにかくアウトプットをたくさんしました。Notion(ドキュメント管理ツール)を使い倒して。

——たしかに、Notionの更新率はOzがトップなんじゃないですかね。自分の考えを書きつつ、他のひとの意見も取り入れて言語化してくれました。

本当ですか。ちょっと恥ずかしいですね。

他人も自分もだませないんで、どうやって言語化してロジックを組み立てるか試行錯誤しました。「TimeTreeユーザーとコンテンツの相性を確かめるためのPDCAを回す」という一言が出るまでに1カ月くらいかかりましたね。

——本当におつかれさまでした。Ozがそうやって仕事をする上で、大切にしていることはなにかありますか?

自分から働きかけることを大事にしています。いい意味で「待たない」というか。もちろん待たなきゃいけないときは待ちますけどね。

ちょっと無茶な働きかけかたをしても、周りの仲間が受け止めて理解してくれると思える環境だからっていうのは大きいです。ちょっと恥ずかしいなとか、言いづらいなとか思っても、信頼できる相手なら玉砕覚悟で自分の意見を言えるし、そうすることでさらに信頼が強固になります。

——「理解してもらえる」と確信できる安心感は大事ですよね。

大事ですね。自分も周りを理解して、お互いに受け止めあえる関係でありたいと思っています。

仕事の環境と信頼関係を維持するには、主体性と自律性を失ってはいけない

——Ozから見たTimeTreeの良さってどういうところですか?

ユーザーに良い影響を与えることができるスキルや考え方を身につけながら仕事ができる環境ですかね。ユーザーの声をよく聞いて、周りの仲間の意見も聞いて相談しながら進められるので。

さっき話したように、ユーザーのことも会社のこともあれこれ勘案して言語化するのを仕事にできるのも、TimeTreeならではだと思います。自由と自律を大切にするからこその環境なのかなと思います。大変なところもありますけどね。

——大変なところって例えば?

自律を大切にしているからこそ、常に自分から動かなければ置いてけぼりになってしまうんですよね。なにもしなくても別に誰かから指摘されるわけではないから、自分で考えて動くしかない。

昔なにかの本で読んだ「権利の上に眠る者」にはならないようにしたいんです。そうなってしまったら信頼関係が壊れてしまうと思うので、怖いし、嫌なんですよ。

——さっき言っていた、自分から働きかけられる安心感があるのも、信頼関係があるからですもんね。

だから信頼関係を保つために、自分自身を振り返って反省的に見るようにしています。TimeTreeが取り入れているOKRはその振り返りができるので、すごくシステマティックにできてるなと思いますね。

——今の信頼関係の話、コミュニケーションの話にもつながりますよね。

そうですね。結局組織は個人の集まりなので、わかり合えない人と人が信頼関係を築くには、どうにかわかり合おうとコミュニケーションをとっていくのが大事ですよね。

——Ozの考えかたをたっぷり聴けてよかったです。ありがとうございました!

聴き手:TimeTree 渡部 晋也(Steve) テキスト:内島 美佳

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