#タイムツリーユーアール部ではTimeTreeが日々続けるユーザーリレーション(User Relation=UR=ユーアール)の取り組みを、さまざまな視点でご紹介していきます。
今日は「TikTokバズからはじまった米国ユーザーとの関係づくり」と題して、2021年夏頃に米国で起こったTikTokでのバズ、そこから得た学び、グローバルのユーザーリレーションについてその内幕をご紹介します。
じつは全体の半数が海外ユーザーなTimeTree
TimeTreeのユーザー数は世界全体で4,000万を超えました。じつはそのうちの約半数が海外のユーザーさんたちなんです。
スライドは2021年時点での数値
おかげさまで現在も順調に伸び続けている海外ユーザー数、その中でも特に米国のユーザー数は2021年5月末に爆発的な伸びを記録したんです!
堅調な米国ユーザー数が突然爆発! 要因の特定に奔走
ユーザー数がどのくらい爆発したかというとこんな感じです。
米国でのアプリダウンロード数急増加にあわせて、App Storeのアプリチャートも38位まで急上昇しました。
当時、突然のダウンロード数増加とApp Storeのチャート急上昇を目の当たりにして、「なにが起こっているんだ!」と要因究明に奔走したTimeTreeメンバー。
思いきってユーザーさんにアプリの中で「TimeTreeをどこで知りましたか?」とアンケートを実施、特定に至りました……。
きっかけはある学生のTikTok投稿
爆発のきっかけはとあるTikTokの投稿でした。投稿主は米国テネシー州の大学に通う学生のジーナさん。
夏休みがはじまってソロリティ(学生クラブ)やアルバイトで忙しく、友達と全然予定が合わないため、予定を共有し合うのにTimeTreeを導入してくれたのです。
そして、実際に使っているカレンダー画面を背景にして、TimeTreeの利用を勧める動画を投稿してくれました。
ジーナさんの投稿には多くのいいねが付き、コメント欄でも「WE SHOULD DO THIS(私たちもこれを使うべき)」など友達にメンションして共有するひとたちが大勢出現しました。
ジーナさんの投稿まとめ • 閲覧数 270万 • いいね 56万超 • コメント 1万6千超 • シェア 8万7千超
ジーナさんの投稿がバズった後に起こったこと
ジーナさんの投稿が話題になった後、ジーナさんと同じフォーマットで派生投稿がどんどん増えていきました。
他にも、私たちが追いきれないくらい連日数多くの投稿がされました。
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TikTokバズをユーザーリレーションにどうやって活用したのか?
インタビュー
ジーナさんの投稿が話題になってからすぐに、私たちはジーナさんをはじめ目立った投稿主さんたちへ詳しいインタビューを実施していきました。
数人のインタビューを通じて、今回のバズが学生の夏休みが始まるタイミングとマッチしていたことがわかりました。
ジーナさんの投稿と同様に、他の投稿主さんたちも夏休みが始まって学校の活動やアルバイトに追われ、友人や家族との予定調整が大変でTimeTreeを使い始めるケースが多く見受けられました。
テストプロモーション
6つの州(イリノイ、ニュージャージー、マサチューセッツ、ミネソタ、メリーランド、コネチカット)でテストプロモーションを実施しました。
TikTokとInstagramを通じてプロモーションを実施して、夏休みだから使われたのか、どの機能にニーズがあるのかなどの検証を進めていきました。
プロダクト改善——カレンダーレコメンドの強化
TimeTreeを使うユーザーに向けて、新しい共有カレンダーを作成してもらうことを目的にレコメンド機能を強化しました。
インタビューから、主に米国では学生の間ではルームメイト同士や学生クラブでの利用がメインであることがわかり、日本にはなかった「Sorority」や「Roommate」などのレコメンド項目を追加して新しい共有カレンダー作成を促しました。
プロダクト改善——ラベル機能の認知
TimeTreeには登録した予定にラベルカラーをつける機能があります。ラベル機能の利用率はアプリのリテンションレート(長期的な利用率)に大きく寄与するため、重要な機能のうちのひとつです。
TikTok投稿のコメント欄でラベル機能が高評価だったこと、インタビューやテストプロモーションからニーズが確認できたことを踏まえて、海外ユーザー向けにもアプリのオンボーディングでラベル機能認知を強化しました。
アンバサダー・プログラム
TimeTree独自のアンバサダー・プログラムを開設してSNSコミュニケーションを強化していきました。
アンバサダー・プログラムとは、既存のユーザーさんを介してクチコミを広げたりエンゲージメントを深めてサービス認知・利用につなげていく取り組みです。米国では大学の単位交換プログラムがあるほど、在学中に企業のアンバサダー・プログラムに参加することは一般的です。
TimeTreeでアンバサダーを募集したところ1千以上の応募がありました。その中から数名をアンバサダーに任命して自分の生活の中でTimeTreeがどう役立っているのかを伝え広めてもらう活動を今でも続けています。
突然のバズを一過性にしないために
今回はTikTokでの突然のバズを発端にしたユーザーリレーションの取り組みをご紹介しました。突然起こったうれしい事件でしたが、それを一過性の出来事にしないための工夫が大切ですね。
TimeTreeでは、ユーザーさんたちとの顔の見えるコミュニケーションをいつも大事にしています。
今回はTikTok投稿主さんたちへのインタビューや、アンバサダー・プログラムなど継続的な関係性づくりに力を入れました。また、定性的に得た情報をもとに仮説を作り、プロダクト改善やプロモーション企画にもチャレンジしました。
今後も #タイムツリーユーアール部 でTimeTreeのユーザーリレーションの取り組みを紹介していきます!