TimeTreeでは日々登録される膨大な予定データを分析して、サービスの機能改善に活かしています。
今日はバックエンドエンジニアのJustinに、データ分析を中心としたバックエンド業務の内容とTimeTreeの可能性について話を聴いてみました🙆🏻♂️
話を聴いたメンバー 大政 勇作 バックエンドエンジニア TimeTreeでのニックネームはJustin(ジャスティン)。金融系SE、データ分析エンジニア等を経て、2018年に株式会社JUBILEE WORKS(現 株式会社TimeTree)に入社。バックエンドエンジニアとしてデータ分析やインフラの設計・運用を担当。 インタビュー:渡部 晋也(Steve) テキスト:内島 美佳
世の中を変えるサービスづくりで新たな挑戦に踏み出す
——まずは自己紹介をお願いします!
2018年11月にTimeTreeに入社しました。データ分析を中心に、サーバーサイド、インフラ、データ基盤などを担当しています。7名いるバックエンドメンバー全員でセキュリティやプライバシーに最大限配慮しつつ、ユーザーから預かった大事なデータを事業に活用できる形にするのが主な仕事です。
TimeTreeはメンバー全員でカスタマーサポートを担当する文化があるので、ユーザーからの技術的な問い合わせに対応することもあります。
——TimeTreeに入社したきっかけを教えてください。
これまでSIer、Web系ベンチャーで働いてきて、プロジェクトマネジメント、プログラミング、データ分析・基盤開発などを経験してきました。新卒で入った会社で研究開発チームに異動になって初めてデータ分析を担当して、以降はデータ分析に関わってきましたね。
今までのキャリアではずっと「世の中を変えてしまうようなサービスづくりに携わりたい」という思いを持っています。さらに新しい挑戦をしたいと思っていた頃に、知人の紹介でTimeTreeを知りました。ユーザーとしてTimeTreeを使っていたし、特定の生活シーンだけで使われるんじゃなくて、「予定管理」という私たちの生活全体に関わるサービスを作るのは面白そうだと思いました。
あらゆる方向に想像力をめぐらせ、データの力でTimeTreeを支える縁の下の力持ち
この日のために散髪をしてインタビューに応えてくれた優しいJustin!
——TimeTreeのバックエンドエンジニアって具体的にどんなことをするんですか?
TimeTreeは共有を前提に作られたカレンダーです。バックエンドエンジニアは、複数人の予定を同期させる仕組みや、同時に予定を更新してもデータが壊れないようにする仕組みなど、裏で動く部分を作っています。
アプリの利用状況をアカウントセールス・マーケター・カスタマーサポートが参照するためのデータ基盤なんかも作っています。
毎日どれくらいのユーザーがアクセスしているか、どのくらいの数の予定が作られているか、他のメンバーでも簡単に確認できるようにRedashで利用状況のデータを集計・可視化してSlackで社内に共有していますね。
——「データ分析」について詳しく教えてください!
データ分析には色々なやり方があります。僕らがよくやっているのは、データを使って仮説やシミュレーションの確からしさを確認することです。
たとえば「こういう機能を作ったらユーザーが喜ぶのではないか」という仮説を立てたら、関連するデータを集計して仮説の「確からしさ」を検証します。データの裏付けがあれば自信を持てますよね。「こういう広告商品を作ったらインプレッション数はどのくらいになりそうか」等のシミュレーションにもデータを活用しています。
あくまで問題解決のプロセスの一部として、仮説やシミュレーションを下支えするイメージです。
——データ分析で大切なのはどんなことですか?
あらゆることに想像力を働かせることですね!
どのデータをピックアップするべきか。出てきたデータがなにを意味しているか。正しく読み解いて問題を見つけるには、データだけではなくその背景にまで思いをめぐらせなければなりません。データ分析って常に数字と格闘しているイメージがあるかもしれませんが、センスも大切なんです。
データを見ていて自分で気になったことを調べる場合もありますね。最近では共働き世帯がリモートワーク主体の働き方になって、TimeTreeの使われ方にどんな影響があるのかを調べました。
ユーザーの行動や使う言葉を理解しないと、本当にユーザーの役に立つサービスを提供できません。みんながユーザー像を正しく捉えられるよう、気になることは調べて共有するようにしています。調べた結果がすぐに役立たなくても、将来のなにかのタネになると思ってどんどんに社内へ共有するようにしてます。
——予定データの分析によってTimeTreeのサービスにどんな可能性が広がると思いますか?
新しい予定管理のあり方をつくるために、毎日難題と向き合っています。 まだまだ課題も多いですが、ユーザーがTimeTreeのサービスを通じてもっと未来にワクワクしていけるようにできるはずです。
一人ひとりの生活は気づかないうちに固定化する傾向にあります。カレンダーを見ると同じような予定が並んでいませんか?
でも、TimeTreeに登録されている予定データ全体に目を向けると、まるで人びとの興味関心が多様化した現代社会を反映したように、登録されている予定も非常に多様です。僕はその多様性に可能性があると考えています。
たとえば広告です。インターネット広告の多くは、ユーザーの過去の行動に基づいて類似や関連した情報を表示します。意外性はあまりありません。そこにTimeTreeで培った多様な予定データを活用して、「意外だけど良いかも」とか「ちょうど欲しかったんだよね!」みたいな、ひとりのカレンダーからだけでは導き出せない新たな選択肢や将来の楽しみを増やすことができたらいいなと妄想しています。
もちろん広告だけではなく、「お子さんの予防接種」などつい忘れがちな予定をお伝えしてサポートすることもできますね。大事な予定や珍しい予定をTimeTreeが見つけ出して提案することで、新しい思い出を一緒につくることもできるんじゃないかと思います。
楽しく働くには、自ら仕事を面白くするしかない
——TimeTreeで働く上で、大切にしていることってありますか?
たくさんありますよ! 大きくは4つかな。どれもTimeTreeのコアバリューと深く関わっていると思います。
まずは「自分の役割のフレームを取り払うこと」。
コアバリューに「Why(なぜやるのか)にこだわる」があります。Whyをしっかり持ってHow(どうやるのか)やWhat(何をやるのか)の種類にはこだわらずに素早く実行することが大切です。「自分の仕事はこれだから」と固執していては、問題解決のチャンスを逃すことになります。
つぎに「お互いを尊重し、他者の業務にも興味を持つこと」。
これもコアバリューのひとつです。バックエンドの仕事はプロダクト開発・インフラ・セキュリティ・データ分析・機械学習と多岐に渡り、7人のメンバーがそれぞれの得意を活かして取り組んでいます。得意があれば苦手もありますが、得意な人が補い助け合うことで上手く回っています。そのためには、自分の業務だけではなく他のメンバーが何をやっているかにも興味をもつことが必要です。
3つ目は「技術を深く理解すること」。
Ruby on Railsなどのフレームワーク、ライブラリ、インフラ(Amazon Web Services, Google Cloud Platform)をはじめ、多くの技術を使っています。ユーザーが快適に使える環境を長く維持するには、技術を深く理解して将来を見据えた対応をしなくてはいけません。技術への理解を深めるには、コードを読んだりドキュメントを読んだりして知識を付けるのと同時に、実際に動かして試してみることが大切です。手触りを確かめることで、実体験を伴った理解になります。
最後に「楽しく仕事をすること」。
これが一番大事かもしれません。「仕事だから」と割り切る働き方もあると思いますが、僕は働く時間も楽しみたいです。以前の職場で仕事を楽しめない時期があって上司に相談したとき、「楽しめる仕事を作ってもらう側ではなくて、自分で楽しめる面白い仕事を作り出しなさい」と諭されました。その言葉を教訓にしています。
社内の情報をオープンにできるのは、一緒に働く仲間を信頼しているから
——Justinから見て、TimeTreeはどんな会社ですか?
ユニークな会社だと感じてます。上下関係がなく、プロジェクト・リードはいますがマネージャーがいないフラットな組織です。だからこそ自分で仕事を面白くしやすくもあります。
社内のあらゆる情報ができる限りオープンになっているのも特徴の一つです。Slackを見ていれば社内で何が起きていて他のメンバーがどんな仕事をしているか把握できます。経営会議すらみんなから見える場所でやっていて議事録は公開されます。それって、一緒に働くメンバーを信頼しているからこそですよね。
入社前の面談でCEOのFredやボードメンバーのLouisと話したときにオープンさは感じていました。上手くいっていないことも包み隠さず話してくれたので、自分も誠実になることができました。
——将来、一緒に働くかもしれない仲間へ向けてメッセージをお願いします。
TimeTreeのミッションは「明日をちょっとよくするために」です。予定管理が便利になって自由な時間を作ることができれば、ユーザーはその時間を「自分の生活をよくしよう」という意思を持った行動に使うことができます。
データ分析は仮説やシミュレーションの裏付けをするひとつの方法です。いわば「当たり前を確認する作業」なんです。意外な結果が出ることはあまりありません。でもTimeTreeの全ユーザー2000万人の当たり前を集めてみると、必ずちょっとした差異があります。
誰かの日常は誰かの非日常です。その差異を積み上げて観察すると、ユーザーに意外な出会いを提供するためのヒントを見つけることができます。それがデータ分析の面白さですね。
まだ小さな会社なので、これからどんどん変わっていく部分も多いでしょう。けれど、今日お話ししたミッションやコアバリューはそう簡単に変わらないはずです。これらに深く共感してくれる人ならば、きっと楽しく仕事ができると思います。
——一緒に楽しく仕事ができる日を期待したいですね。今日はありがとうございました!
TimeTreeの採用情報
採用ページに募集ポジションやくわしい内容が載っています。ご覧ください!