TimeTreeメンバーの行動指針(コアバリュー)で大事にしていることのひとつに「Why(なぜやるのか、にこだわる)」があります。ミッションへ向かう道筋を見失わないために「Why」を考えるよう心がけています。
今回は、プロジェクトリードのLouisから「Whyの鬼」と言われたAndroidエンジニアの和田(Andy)に、「Why」の重要性を中心にTimeTreeでの働き方について聴きました!
話を聴いたメンバー 和田 拓実 Androidエンジニア TimeTreeでのニックネームはAndy(アンディ)。学生時代からAndroidアプリ制作に取り組み、Androidエンジニアとしてキャリアをスタート。カレンダーサービスのスタートアップなどを経て、2018年7月に株式会社TimeTreeに入社。Androidアプリの開発を担当している。 インタビュー:渡部 晋也(Steve) テキスト:内島 美佳
子育て中の不規則な時間にも柔軟に対応できる自由さが入社の決め手
——まずは自己紹介をお願いします!
AndroidエンジニアのAndyです。学生時代のプログラミングの授業でアプリ開発の魅力を知り、そのままエンジニアになりました。欲しいものを自分で作れるのが面白くて、研究そっちのけで(笑)。
仕事でWebの開発もやりましたがメイン領域はAndroidです。ニックネームのAndyも「Android」から取りました。Androidの父として知られる「アンディ・ルービン」にちなんでもいます。
——Android愛があふれてステキですね! TimeTreeを知ったきっかけは?
もはや伝説となっている、Fred(CEO)の奥さんのツイートからですね。ちょうどその頃とあるカレンダーサービスのスタートアップで働いていました。予定の共有とコミュニケーションは課題だったので注目していたんです。
——チェックしていたんですね。2018年にTimeTreeに入社したんでしたよね。
そうですね。色々あって前々職を退職した後、すぐにまたスタートアップに行く気持ちにはなれなくて大きめの会社に入りました。
でも、そこの会社のAndroidアプリの開発拠点が別拠点に行ってしまっていたんです。僕としてはやはりAndroidの開発がしたくて。TimeTreeのことを思い出して話を聞いてみようと思ったんです。
——当時のTimeTreeは創業3年目ですよね。もう一度スタートアップに参加したのは、なにか心境の変化があったんですか?
元々注目していたのもありますし、ネットに出ている記事や面接で直接聴いた内容で「働きやすそうだ」と思えたからですね。ちょうど2人目の子どもが産まれたところだったので、育児と仕事の両立についても面接で相談させてもらいました。柔軟に対応してくれる環境だったので子育てをしながらでもやっていけると感じました。
色々聴きましたが、自由すぎて「本当か!?」と思うくらいで。「こんなハチャメチャに自由な会社があるのか?」「大丈夫かな?」と(笑)。
——自由すぎて不安になりますよね(笑)。本当です。大丈夫です。
ただ、「自由」と言ってもみんなが好き勝手しているわけではなく、自律や自制があった上での大人のふるまいとしての「自由」なのがTimeTreeのいいところですよね。他者の自由も尊重するし、各々がちゃんとした大人であることを前提として成り立つ「自由」なんです。
AndyがTimeTreeを知るきっかけになったFred(CEO)の奥さんのツイート すごいよ奥さん! ツイート1つで話題沸騰 無料スケジュール管理アプリ『TimeTree』
ボトムアップでみんなが効率的に開発できる環境づくりの先陣を切る
——Andyが直近で関わったプロジェクトは、アプリリニューアルですよね。
そうですね。プロジェクトの後半から入って、メインストリートのフィード(新着情報が表示されるエリア)をメインに開発しました。データの読み込みの仕組みを作り直したり、パフォーマンス改善のために新しい技術を取り入れたり。実際にパフォーマンスが向上しているか検証も必要でスケジュールとの戦いでしたね。
——リニューアルがひと段落して、いま力を入れていることはありますか?
いかにチームでの開発の効率を上げるかに取り組んでいます。僕自身、子育てをしながら働いていて開発にあてられる時間がそもそも短かったりします。チームみんなで、どうやってレバレッジを効かせて、足し算ではなく掛け算で開発効率が上がるかを考えてますね。
開発を続けていると、どうしても技術的に古くなる部分が出てきてしまいます。これからも継続して開発を続けるために、みんなが効率的に開発できる環境を整えたいんです。最新の開発方法に合わせれば、後から加わったメンバーも追いつきやすいですしね。
——具体的に、どのようなことをしているんですか?
Androidアプリの開発言語は主にJavaとKotlinが使われていますが、より効率よく開発できるKotlinにシフトしていっています。あとは、ビルドの高速化のためにソースコードを分割してモジュール化したり、古いライブラリは新しいものにしたり。
割とボトムアップで変えていこうとしていますね。「これからはこうします」と押し付けるよりも、現場の誰かが先陣を切って動いたほうが自然と共感してくれるのではないかと思います。今は僕一人が勝手にやっているというか、「やっていくぞ」という感じを出してチームのみんなを巻き込んでます。草の根運動ですね(笑)。
もしメンバーの誰かが起業するとしたら、声をかけてもらえる人間でありたい
——Andyから見て、Androidチームはどんなチームですか?
独特なチームなんですよね(笑)。僕を入れて6人います。チームというより個別に力を発揮することで結果的にチーム感が出ている感じがあります。それぞれのメンバーがみんなプロフェッショナルって感じですね。
——ほかのチームメンバーやプロジェクトメンバーと仕事をするときに、Andyが大切にしていることはありますか?
意識しているのが「再びメンバーの誰かが起業するとしたら、声をかけてもらえるような振る舞い」が出来ているかどうかですね。「こいつがいると会社がうまくいきそう」って感覚を持ってもらえるかどうか。
具体的にはコアバリューの「Why」「学習」「尊重」「自律」「誠実」を意識して、それに則った振る舞いをすることです。意識しないと忘れてしまうので、自分への意識付けにしてたまに振り返るようにしています。
——だからAndyは組織や環境づくりにも積極的なんですね! 納得。
そうですね。メンバーの評価制度策定のミーティングなんかにはよく顔を出しています。自分も影響を受けることだし、会社全体が変わることでもあるので、できることはやろうと思って。
前々職で経営陣と距離が近かったこともあって、会社の評価制度を考えるところから運用するところまでを間近で見ていたんですよね。その経験を活かせればよいですね。
——Slackでも積極的にナレッジを共有してくれますよね。あれもコアバリューを意識した行動なんですかね。
単に気になった記事やニュースを投稿しているだけでしたが、言われてみればそうかもしれません。いや、そうですね、きっとそうです!(笑)
チームやプロジェクト内に閉じるのではなく、そうやって会社全体に関わってきたいですね。
「Why」を考えて考えて考え抜けば、やるべきことは見えてくる
——TimeTreeで働くことの魅力はどんなところだと思いますか?
TimeTreeのプロダクトは、ブランドプロミスにもある通り「明日をちょっとよくするもの」です。今世間一般でよく知られているTimeTreeの価値は「夫婦や家族のすれ違いをなくす」ですが、それだけではなく、誰と使っても、一人で使ってもよりよい時間を選択するためのサービスになっていけると思います。
単なる予定管理サービスとしてはほぼ出来上がっているように見えるかもしれませんが、ユーザーのよりよい時間のためにできることはまだまだたくさんあります。やれることがたくさんあることと、自分自身がユーザーとして「欲しい」と思えるサービスへ向かっていけるのが魅力ですね。
——確かに。まだまだ道半ば。やれることは無限にありますよね!
あとは、コアバリューにもある「Why」を大事にしているところがなによりも一番好きですね。それがないと変な仕事をしてしまうし、無駄が多くなります。なぜやるのかを考え、そのためには何がより大切なのかを考え抜いて働ける環境と仲間がいるのは素晴らしいですね。
——Andyはどういう仲間と一緒に働きたいですか?
僕も他メンバーもWhyと自律を大事にしているので、同じく大事にしてくれる人と働きたいですね。
Whyと自律を大事にするには、ひたすら考え続けるしかありません。「なんでこれをやってるんだっけ?」「これはどう使われるんだろう?」「これをやると何がいいんだっけ?」と常に意識して、想像して、突き詰めていくしかない。なんとなくやると、ただの作業になってしまいます。
——最後に、エンジニアとして活躍できそうな資質やスキルってありますか?
バランス感覚ですね。技術に偏りすぎてユーザーを見失ってはいけないけど、ユーザーによりよいものを提供するには技術も大事。一時的な価値提供にこだわりすぎて持続性がなくなってしまってはいけない。これまで作り上げてきたものは大事だけど、開発の標準に合わせて変えるところは変えなくてはいけない、等々……。
バランスを取るための軸も、やはり「Why」に尽きると思います。何をすべきか、どうすべきか、Whyを考えることで見えてくるものはたくさんあります。
——「Why」の重要性に共感してくれる仲間に会える日が待ち遠しいですね。今日はありがとうございました!
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