TimeTreeの開発・運営メンバーの働き方や大切にしている考え方を紹介するインタビューシリーズ。今回は人事のおくむら(Windy)の働き方を紹介します。

人事グループの“アグレッシブねえさん”ことWindyは、TimeTreeの人事と自ら興した会社経営のパラレルワークという珍しい働きかたをしています。今回はそんなWindyに、人事グループの取り組みや複業という働きかたの気になるあれこれをお聴きします!

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2022年5月31日

現在を消化するだけでは未来をつくれない。会社経営とTimeTree人事のパラレルワークで「好きな自分になれる文化づくり」を目指すWindyの働き方

メンバーインタビュー採用

TimeTreeの開発・運営メンバーの働き方や大切にしている考え方を紹介するインタビューシリーズ。今回は人事のおくむら(Windy)の働き方を紹介します。

人事グループの“アグレッシブねえさん”ことWindyは、TimeTreeの人事と自ら興した会社経営のパラレルワークという珍しい働き方をしています。今回はそんなWindyに、人事グループの取り組みや複業*という働きかたの気になるあれこれをお聴きします!

*複数の業務を掛け持ちしながら、メイン・サブという優先順位を付けずにどれも本業として取り組む働き方

話を聴いたメンバー

おくむらなつこ 人事 TimeTreeでのニックネームはWindy(ウィンディ)。音楽学部でピアノを学んだ後、デジタルマーケティング業界の人事としてキャリアをスタートし、2020年TimeTreeに参加。パラレルワーカーで、「330日ゲーセンに通うOL」としてクローズアップ現代+、マツコの知らない世界などに出演。2019年よりアーケードゲーム機レンタルサービス「アケシェア」事業を展開中。

会社の戦略にもとづいて人事領域すべてを担う「HRグループ」をめざして

——まず自己紹介をお願いします!

人事グループのWindyです。人材の採用・育成・評価など、人事業務の仕組みづくりやメンバーが働きやすい環境づくりをしています。

「人事グループ」とお伝えしましたが、TimeTreeに必要なのは「人事」ではなく「HR」です。私自身のスタンスもHRだと思っているので、2023年までにTimeTreeの「人事グループ」を「HRグループ」にするための土台づくりを今はしています。

——人事とHRってどう違うんですか?

人事の役割って、すごく幅広いんです。一般的に、人事部門の中には、採用チーム、労務チーム、教育・研修チームがあって……と、それぞれ役割が分かれていました。

これを「分けるものじゃないよね」と考えるのがHRといわれています。会社に営業戦略や広報戦略があるのと同じく「人事戦略」もあります。人事戦略に応じて柔軟に対応できるよう、横串をさして人事領域のことは全部やりましょうというのがHRの考え方ですね。

——なるほど! 戦略的に動くための仕組みなんですね。

経営戦略の一つぐらいの感じですよね。

——経営といえば、WindyはTimeTreeで働くのとは別に自分の会社で社長もやっているんですよね。

そうですね。業務用ゲーム機のシェアリングエコノミーサービス「アケシェア」を運営しています。簡単に言うと、ゲームセンターにあるゲーム機を企業向けにレンタルするサービスです。

——自分の会社もやりつつ、なんでTimeTreeにも入ろうと思ったんですか?

元々は自分の会社に専念するつもりだったんです。でもそうすると、起業前から積み上げてきた人事のスキルはそこが最高地点で終わってしまいます。

経営の道1本にしぼるか、別の会社でもう少し人事の勉強も続けるか悩んで、求職エージェントには登録していたんです。そこでTimeTreeを紹介されました。

——面接のときには自分の会社の話ももちろんしたわけですよね。どんな反応でした?

面接の中で、自分の事業内容を説明して「複業やってもいいですか?」と聞いたら、「競合じゃないならいいんじゃない?」と言ってもらえました。

複業をOKしてもらっているからには、会社への還元が必要だと思うんですよ。会社内だけでは持てない視野を持ったり、社外で人脈をつくったり、社内にはないものを得てくるのが複業の意義だと思います。

TimeTreeではたくさんのことを勉強させてもらっているので、私からも還元していきたいですね。

奇跡的なバランスで成り立つTimeTreeの働きやすい環境をメンバーがフル活用してくれているのが、人事としてはうれしい

——Windyは前回話を聴かせてくれたSelinaと同じチームなんですよね。

そうですね。Selina、Cony、Graceに、私を入れて4人のチームです。

——チームで仲間と仕事するときにWindyが大切にしていることはありますか?

会社のコアバリュー5つの中で言うと「Why」と「誠実」ですね。

私の役割の一つは、会社の方向性とチームの方向性をつなぐことだと思っています。だけど、私が勝手につないでタスクにしてメンバーに割り振るのではなく、今どういう状況で会社は何をしようとしているのかという「Why(なぜそれをやるのか)」の部分をメンバーに話して相談し、あとはお任せしています。みんな自走できるプロですから。

チームのみんなが、Whyに対して「そのためにこれをやろう」という解決方法をタスクという形にして実行するのがほんと上手いんです。私よりもレベルが高いから、私が入っちゃダメなの(笑)。

その代わり私はチームの未来を考えたり外部の情報をキャッチしたりが得意なので、できる限り共有したいと思っています。

——役割分担ができているということですね。Whyを伝えたらみんなちゃんと動きだせるのがすごいと思います。「誠実」のほうは?

人事が嘘ついたら始まりませんからね。社外と社内をつなぐのも、社員と社員をつなぐのも、経営層とメンバーをつなぐのも人事です。やっぱりそこは誠実じゃないと。

——シンプルだけど大事なことですよね。これまでの仕事で印象に残っていることは何かありますか?

難しいですね。私、これまでにTimeTreeで何かを成し遂げたとは思っていないんです。まだ全然何もできていないというのが正直なところ。

それでもあえて言うなら、人事としてはメンバーが育休を取ってくれるのとか、その後戻ってきてくれるのとかを含めて、ストレスなく働けていることが一番嬉しいです。

——これまで規模の違ういろいろな会社で働いてきて、TimeTreeみたいな働きかたをしている会社は少なかったですか?

どこもいい会社で、社員同士の仲はいいし、ノウハウや発信力もあるし、恵まれてきたほうだと思います。でもさすがに完全フルフレックスで休憩時間を何時間でもとれて有給休暇も上限がなくて3万円までは裁量決裁で…、っていうのを実施している会社はなかったですね。

有給休暇のとり方一つとっても、TimeTreeでは普段の働き方そのもので自由がきくので、わざわざ有給をとる必要がないということで、放っておくと誰も年5日も取らないっていう(笑)。人事としては法律遵守のために「お願いだから年5日取ってください!」って散々言ってますけど。

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——時間の融通がきくから有給をとるまでもないと。それはたしかにTimeTreeならではですね。

自由を自分できちんとコントロールして働けるひとたちが集まっているのもあるし、誰かが不在でもフォローできる体制が整っているのもあるし、自社開発のプロダクトっていうのもあると思います。いろんな要素が重なって成り立っていて、私の今までの社会人人生でTimeTreeは唯一無二だなと思っています。

複業で視野を広げ、現在を消化するだけではなく未来を見据えた仕事ができるようになりたい

——複業をしていて「よかったな」と思うのはどんなところですか?

経営や社会のトレンドを両方からキャッチアップできるので、社会的な視野が広がることですね。私はみんなが「好きなものを好き」と言える、そのひとらしい、自分の好きな自分になれる文化をつくりたいと思っているので、今こういう環境で働かせてもらえるのはすごくありがたいです。

——好きなものを好きと言える、いいですね。Windyが起業したのはどういう経緯だったんですか?

中学時代に学校でのいじめで居場所をなくしたとき、自分の好きなゲームの話ができて私らしい私になれるゲーセンのコミュニティに救われたんです。

大人になれば行きつけの飲み屋で愚痴をこぼしたり仕事の関係がないプライベートの友人に話したりすることもできますが、中学生の世界ってせまい。今現在も居場所がない学生はたくさんいると思います。そういうひとたちが救われる場ってひとつでも多いほうがいい。それは部活でも本屋でも習い事先でもどこでもいいんですけど、私の場合は原体験もあるし小さいころから通っていたゲーセンという場がそういう場の一つになれると考えています。

だからゲームセンターというコミュニティを地域にひとつでも多く残したい、作りたいと思ったんです。そこから、ゲーセンに関わる文化発信活動やビジネスモデルを作るための事業立ち上げなどをしています。

——なるほど。だからWindyは好きな自分になれる文化にこだわっているんですね。

そうですね。みんな、自分のキャリアやスキルのこと、家族のことなど、いろいろ考えて、”自分の好きな自分になる”ために毎日努力しているわけでしょう? 嫌いな自分になりたくはないですよね。そういうのを支えられる文化を作りたいです。

——言われてみるとたしかにそうだけど、みんなあまり意識してない部分かもしれませんね。よかったこととは逆に、大変なことや課題に思っていることはありますか?

自分の会社とTimeTreeの両方を120%にはできないので、そこは課題ですね。複業するからには、どちらの会社でもまずは現在必要なことまでは満たさなきゃいけない。でも未来をつくるには、現在必要なことを消化しているだけじゃだめなんです。みんながやって面白い仕事やみんなが楽しく働ける環境を作るために引っ張っていく仕事をつくるには、現在にプラスして次のステップの準備をしておかなくてはいけません。

時間的な意味で120%できていないのもあるし、私の能力的な部分もあるので、こっちは課題というか悩みですね。自分でもがきながら勉強するしかないので、答えもないですし。

——でも悩みがあるのって悪いことじゃないですからね。

そう! そう思います。私は悩みがないと現状に満足しちゃうから。

つくりたい文化や組織、めざす世界へ向けたチャレンジをともに歩める仲間たちへ

——Windyから見て、まだ世の中に発信できていないTimeTreeの魅力はどんなところですか?

私、経営陣の「覚悟」がすごいなって思ってるんです。3万円未満の裁量決裁や上限なしの有給取得など、TimeTreeの働きやすさを支える制度はいろいろありますが、メンバーをよっぽど信用・信頼していないとこういう制度は導入できないですよ。

もし何か問題が起こっても、この信頼できるメンバーが行動した結果ならば全部引き受けるという覚悟に見えるんです。

——たしかに。経営者でもあるWindyならではの視点ですね。

私も起業するまでの会社員生活では、日報・日々の残業申請・セミナー受講の稟議・出張の報告レポートなどなど、を都度求められることに対してわずらわしく思っていたこともありました。「そこまでしなくても別にさぼらないよ」「会社のため仕事のためにやってるんだし、私を信用してくださいよ」って。

でもいざ自分が起業してみると、事業失敗の責任も、借金の責任も、社会的信用の責任も、全部自分にふっかかるようになって。社員に対して、「毎日報告してほしい」「早くこの業務やってほしい」って、とても言いたくなるんです。自分が今まで一番なりたくないと思ってた経営者になってしまいそうになるの。

だから、TimeTreeの経営陣がそんなにメンバーを信じて覚悟を決められるのはすごいなって。もう器というか大きさが違いすぎて、自分の小ささに気付かされます。

——人一倍、覚悟のすごさがわかってしまうわけですね。

自分の会社1本にしぼらずにTimeTreeと複業をすることで、そういうところを勉強できています。自分の会社1本にしぼったら、こんなすごい経営者がごろごろしてる世の中で結果を出していかなきゃいけないけど、まだまだ自分は足りていないですから。

——そんなWindyは、TimeTreeの未来にどんなことを期待していますか?

ミッションとして掲げている「世の中の時間をつなげて、世界中の人々がよりよい明日を選択できるようにする」に、より高い次元で到達したいですね。まだまだ世界中の時間をつなげるまでにできることはたくさんあると感じるし、TimeTreeというプロダクト以外で、例えば人事としてできることがあるかもしれません。

さっきも言ったように、私は自分の好きな自分になりたいと思っているし、みんなもそうじゃないかなと思っています。「よりよい明日」はそこにもつながっていくのではないでしょうか。

——最後に、未来の仲間に向けてメッセージをお願いします!

TimeTreeは2つのチャレンジをしています。「世の中の予定管理を新しくする」というプロダクトのチャレンジと、「これからの時代に合った新しい働きかたの組織をつくる」という会社としてのチャレンジです。

両方のチャレンジを一緒に歩めるひとが来てくれたらうれしいですね。

——ありがとうございました!

新入社員Hazelとのひとコマ(写真左 Windy / 右 Hazel)

聴き手:TimeTree 久保 亮吾(JEDI) テキスト:内島 美佳

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