2019年10月にリリースした広告配信プラットフォーム「TimeTree Ads」は、カレンダーアプリ特有の「予定情報」を軸にユーザーにアプローチできるサービスです。
今回はTimeTreeではじめてのセールス職として入社したEmikenに、TimeTreeでの働き方やTimeTree Adsについて聴きました🙋🏻♂️
話を聴いたメンバー 香川 太司 アカウントエグゼクティブ TimeTreeでのニックネームはEmiken(エミケン)。2006年にクルーズ株式会社に新卒入社しアドネットワーク事業の推進に携わる。複数の企業でSSPサービスの開発やマーケティング業務・広告代理業務など、多様な形でインターネット広告に関わる。2017年に株式会社JUBILEE WORKS(現 株式会社TimeTree)に入社し、TimeTreeの広告プロダクトの企画・販売や、アライアンス業務に従事。 インタビュー:渡部 晋也(Steve) テキスト:内島 美佳
インターネット広告の未来を模索する中で運命的な出会い
——Emikenは今までずっとインターネット広告に携わってきたんですよね。なぜTimeTreeで働こうと思ったんですか?
これまで広告主側、メディア側、広告配信の仕組みを作る立場も含め、インターネット広告に関する仕事を幅広く経験してきました。
インターネット広告はユーザーが「過去になにをしたか」を基に広告を表示する事が一般的です。現在ではSNSが生活の一部になったことで「今なにをすべきか」に限りなく近い広告を出すことができます。インターネット広告の進化はものすごく速いので、「未来の行動に合わせてなにが必要か」を提案する広告が重要になる日がすぐにくると思っていました。
いろいろな立場で広告に携わるうちに「次は未来にフォーカスした広告事業に関わりたい」と思っていた矢先にTimeTreeを知って、当時はまだなかったTimeTree Adsの構想を聞いたんです。未来の予定を基にした広告は僕のやりたいことと非常に近く、「これだ!」と思いましたね。
——入社前にEmikenからTimeTreeへの“逆面接”もあったそうですね。
当時、僕が初のセールス職採用だったんです。僕は面接でTimeTree Adsの構想を聞いたあと、帰り道ですぐに「ぜひ一緒に働きたいです。よろしくお願いします!」とメールしたくらいTimeTreeで働くことに前向きでした(笑)。
でも社内に知り合いがひとりもいなかったので、選考の過程では僕も会社も、手探りでお互いのことを知っていかなくてはならない状況でした。
それは会社側も同様に感じていたようで、「今までは会社からの面接でしたが、会社のことをもっと深く理解してもらいたいので、逆に私たちTimeTreeに面接をして欲しい」という逆面接の依頼があったんです。驚きましたね!
逆面接オファーの経緯(当時のメッセージ)
逆面接は堅苦しくなく、カジュアルな雰囲気で進められました。入社前に会社に対する理解をより深めることができてよかったです。
——逆面接ではEmikenからどんなことを聞いたんですか?
当時のメモを見返すと「JUBILEE WORKS(*旧社名)らしさとは?」とか「会社を擬人化したらどんな人ですか?」とか聴いてましたね。ちなみに、会社を擬人化したら「シャイな理系の大学生」でした(笑)。
ユーザーに価値あるサービスを提供し続けるために大切なこと
——はじめてのセールス職として、エンジニアなど他メンバーとの連携はどのように進めてきましたか?
お互いに前提知識や担当する領域が違うので、話をするときは「営業の言葉」「エンジニアの言葉」ではなく共通言語を使うよう気をつけましたね。
TimeTreeのエンジニアと接して驚いたのは、展示会や営業など顧客と接する場に積極的に出てきてくれることです。「なんでエンジニアの自分がそんなことを?」と言われたことは一度もありません。勉強熱心だし、営業の仕事も尊重してくれているんですよね。
営業先でお客さんから意見や要望をもらった際、営業の人間にはどうプロダクトに反映させるかイメージしきれないこともあります。そんなとき、エンジニアが背景や潜在的な理由まで一緒に考えてプロダクトに落とし込んでくれるので、非常によいチームワークを発揮できています。
ただし、そういったことを「やってくれて当たり前」と思うのではなく、感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。
——多くの広告ビジネスを経験したEmikenから見て、TimeTreeのチャレンジポイントはどんなところですか?
僕は「素晴らしいサービスほど終わらせてはいけない」と思っています。どんなにユーザーの利益になるプロダクトを作っても、ビジネスとして成り立たなくて終わってしまったらユーザーにとって一番の不利益ですよね。
これまではユーザーのことを第一に使い心地の良いプロダクトを作り込んできました。しかし、ビジネス視点でも成長させていかないといけない。これからは、ユーザー視点でのプロダクトづくりと、ビジネス視点での成長のバランスを取ることが必要だと思います。
ユーザーはもちろん大切ですが、TimeTreeに広告を出すクライアントも私たちの理念やコンセプトに共感して広告を出稿してくれています。ビジネスとしてお金をいただく以上、クライアントにも目を向けなくてはビジネスを成長させることはできません。
エンジニアはビジネスを知るべきだし、営業も技術を知るべき
今までの経験・知見を積極的に社内発信(勉強会の様子)
——ユーザー視点とビジネス視点。ふたつのバランスを取るために、Emikenが工夫していることはありますか?
どんな職種でも、自分たちのプロダクトがどのようにマネタイズして事業として成り立っているのか知っておく必要があります。よく社内で広告ビジネスの仕組みやトレンドについて勉強会を開催していました。
僕ら営業も技術を理解しなくてはなりません。二人三脚でやっているのだから、双方とも「知らないよ」では済まされませんよね。
TimeTreeは「ユーザーの生活をよくするプロダクトを作りたい」という気持ちからはじまった会社です。プロダクトアウトの考え方が強い傾向にあります。僕はマーケットインの考え方が強く、クライアントの声や市場のトレンドを取り入れて、自分達にしか作り出せない価値は何なのかを考えてスピーディに提供していきたいと思っています。
どちらかが正しいわけでも優れているわけでもないので、意見をすり合わせて最適な方法を見つけて行ければと思います。
——クライアントからは実際にどんな声をいただくんですか?
未来にターゲティングできる今までにない広告ということで、総じて高い期待をいただいています。その期待に応えられるように、広告を出した際のリターンや満足度を上げていかなくてはいけませんね。そのためには、今よりも一歩進んだユーザーとのマッチングが必要になりそうです。
たとえば、旅行の予定があるユーザーにトラベル用品の広告を出すだけではなく、「交通手段は何か?」「日数は?」「行き先は?」など出す広告を変える。
そうすればより適切な提案ができるし、顧客の成果にもつながります。ユーザーにとって不快にならないよう配慮をしながら、より適した商品やサービスをおすすめ出来ればと思っています。
将来的にはFacebookやGoogleのように、“全マーケッターがまず使うメディア”としてTimeTree Adsを一般化したいです。
前例のないビジネスの試行錯誤を楽しめる会社
——TimeTreeでセールス職として働く上で、心がけていることや気をつけていることはありますか?
アプリが先行して世に出ているので、ユーザーのみなさんに向けたTimeTreeのイメージはある程度できあがっていると思います。クライアントとなるみなさんのイメージは、これからの僕たちのふるまいに大きく左右されます。
だから自分がTimeTreeのビジネスの顔であることを意識して、誠実にふるまうよう心がけています。「サービス内容はいいのに営業マンに誠実さがなかった」「売上至上主義で無理に売り込まれた」とがっかりさせるわけにはいきません。
——TimeTreeで一緒に働くかもしれない未来の仲間へメッセージをお願いします。
我々が取り組んでいるカレンダーを使った広告事業は、前例や正攻法のない未知の領域です。どこの会社でもできるわけではない新しいビジネスに関わることができるのは、やりがいがあります。
アプリ・サービスは軌道に乗りましたが、広告事業はまだこれからです。成功への道筋が不確実な中、あれこれ考えて試行錯誤するのを楽しみながらチャレンジできる人ならば楽しく働けると思います!
——ありがとうございます! ユーザーにもクライアントにも喜んでもらえるよう、TimeTree Adsの今後にますます期待ですね。
TimeTreeの採用情報
採用ページに募集ポジションやくわしい内容が載っています。ご覧ください!