ブログ

2021年3月16日

フロントエンドとバックエンド、TimeTreeの表も裏も知る男——Juruの働き方

メンバーインタビュー採用

TimeTreeの開発・運営メンバーの働き方や大切にしている考え方を紹介するインタビューシリーズ。今回はエンジニア倉谷(Juru)の働き方を紹介します。

※撮影時のみマスクを外しています


TimeTreeでは職種によって役割が固定されているわけではありません。「この職種だからこれをやる」ではなく、「課題解決のために必要だからこれをやる」という基準で行動を決めています。エンジニアの倉谷(Juru)は、そんなTimeTreeらしい働き方を体現している一人。フロントエンドもバックエンドも幅広くこなすJuruに、自身の仕事やエンジニア観、メンバーとのコミュニケーションについて聴きました。

話を聴いたメンバー

倉谷 浩一 エンジニア

TimeTreeでのニックネームはJuru(ジュル)。ヤフー株式会社に新卒入社し、スポーツメディアのエンジニアとしてインフラ整備などに携わる。2019年12月株式会社TimeTreeに入社。エンジニアとしてフロントエンド、バックエンド共に幅広い領域に携わる。

インタビュー:渡部 晋也(Steve) テキスト:内島 美佳

フロントエンドもバックエンドもこなし、ときには水戸まで出張も……!?

——まず、自己紹介をお願いします!

エンジニアのJuruです。2012年新卒でYahooに入り、スポーツメディアのエンジニアを7年半くらいやっていました。TimeTree入社は2019年です。所属はフロントエンドチームですが、Developer Platformの手が足りなかったときに声をかけてもらってバックエンドも担当しています。

——JuruはプロジェクトによってWebフロントエンド / バックエンドどちらでも担当していて幅広い領域へ携わっていますよね。

両方やったほうが、自分の中で「作ったぞ感」があるんですよね。表裏どちらも知っていると、そのおかげで考えつくアイデアも色々あります。

——エンジニアもやりつつ、アライアンスのTonyと茨城県水戸市まで車で打ち合わせに行ったこともありましたよね。

プロサッカークラブ水戸ホーリーホックの公開カレンダーを作るときの打ち合わせですね。知人が水戸ホーリーホックに勤めていて私から声をかけたんですよ。そうしたらTonyとその人が盛り上がってすごい勢いで話が進み、Tonyと一緒に僕も水戸へ行くことに……(笑)。11月の水戸はめちゃくちゃ寒かったですね!

Tonyの記事 ユーザーにとって良いサービスをつくるために、自分の納得感と現場を大切に——アライアンスTonyの行動力

——TimeTree入社の経緯を教えてください!

前職で、バックエンドエンジニアのZealeと同じ部署だったんです。Zealeは上司でした。一緒に仕事をする機会はあまりありませんでしたが、たまに一緒に食事したりはしていました。

2018年にZealeがTimeTreeに入社したときに、僕が送別会で「もしよければオフィス見学させてください」と言ったのを覚えていてくれて、その1年後くらいにFacebookで「あそびにこない?」とメッセージをもらいました。その縁で入社しましたね。

Zealeの記事 「お互いの考えを理解し合う」ことが大前提——バックエンドエンジニア Zealeのコミュニケーション術

——ところで気になってたんだけど、Juruというニックネームの由来って何なんですか?

妻が昔つけてくれたあだ名なんです。僕の口元がじゅるじゅるしてるから「じゅる」。犬みたいなつけ方ですよね。もう、ほぼ悪口(笑)。

リファクタリングを通じてプロダクトをより良いものにしていきたい

——Juruが今、特に力を入れている仕事は何ですか?

ちょうど取り組んでいたプロジェクトがひと段落したので、バックエンド / フロントエンド共に、たまっている技術的負債の解消に力を入れたいと思っています。自分の知見にもなるし、これまで見えていなかった部分を知るきっかけにもなります。

仕様やこれまでの経緯、仕様と実装に込められた意図を詳しく知らないと手出しをできないし意見もしづらい。自分が関わってきた部分以外もきちんと見て把握しなくてはいけませんからね。

——最近どのチームでも負債返却(リファクタリング)がキーワードになっている気がします。

常に意識にはあるし土台だと思います。フロントエンドチームでモブプログラミングをはじめたのもリファクタリングのためでしたしね。バックエンドチームでは予定データの量が膨大なので大変です。長くやっていると、どうしても技術的負債が出てくるものなんですよね。負債ってネガティブな言葉だから、何か別の言葉があればいいのにと思います。

——これまでTimeTreeで働いてきて、印象に残っていることはありますか?

オフィスで集まって歓迎会ができないこの時代でも、なんとかしてオンラインでWelcome Partyを実現しようとする姿勢がすごいと思いました。「こういうご時世だし」とあきらめてしまいがちなところじゃないですか。年末の「〇〇・オブ・ザ・イヤー」も手作りでやっているし、オフィスもハンドメイド。自分たちの力で突き進んでやりきる推進力や実行力があってすごいな、と。

——Juru自身の仕事で印象に残っているエピソードは?

TimeTree Connectのリリースを控えた去年の6月頃、ちょうどチームメンバーのScottが育休に入り、プロジェクトのバックエンド担当が僕ひとりになったんです。育休に入る前のScottから色々教えてもらって引き継ぎは入念にしてもらってましたが大変でしたね。仕様を完全に理解するために、1ヶ月ひたすらコードを読み込みました。「リリースできなかったらやばい」と思って。

Scottの記事 全社リモートワーク移行後、はじめて育休を取得したメンバーに話を聴きました!

——TimeTree Connectは他サービスとの連携なので、先方もいる話ですしね。

そうなんですよ。「仕様がわからないんで遅れます」なんて言えませんからね。ほかのメンバーも支えてくれたので、自分ひとりで抱え込むことにならなかったのが幸いでした。しんどいながらもなんとかリリースできて、あの時は本当にほっとしましたねー。

Juruが携わった印象深いプロジェクト「TimeTree Connect

それぞれが専門領域を持っているから尊重しあえるチーム

——Juruがチームワークで大切にしていることは何ですか?

少しでも分からないことがあったら積極的に質問をするようにしています。誰かが質問すると、周りも聞きやすくなるんじゃないかと思って。

たとえばモブプログラミングをやっていると、細かい意図など分からない部分はどうしても出てきますよね。そういう時は「なんでこの修正なんですか?」と必ず確認します。相手も丁寧に教えてくれるメンバーばかりです。分からないままなんとなく進めてしまう人がチームに一人でもいると開発の進みが悪くなってしまうので、分からないことを分からないままにしないのは大切だと思います。

——たしかにJuruはよく質問をする印象があります。リモートワークが多くなって、対面と比べて質問のしやすさはどうですか?

チャットで質問すると長くなってしまいがちなので、それが難しくてつらいですね。でも、モブプログラミング中はZoomなので直接聞けますし、それ以外でもバーチャルオフィス「oVice」の導入で声をかけやすくなりました。分からないことはSlackで聞くよりも相手がoViceにいたら直接聞いてしまいますね。

——チャットよりも直接話す方がフィットするんですね。

そうですね。質問をするときは特に直接話したい人です。相手の迷惑にならないタイミングが難しいですけどね。文字で質問をするのって難しいじゃないですか。答える方も聞き手の反応が見えないので答えづらいのではないかと思うのですが、どうでしょう。

僕がニュアンスを文字で表現できているか不安だというのもあります。「そんなにシリアスな話じゃなくて、気軽に聞きたいんだよ~!」という時とか。結局は話すことが好きなのかもしれませんけど(笑)。

——エンジニア以外とのコミュニケーションはどうですか?

極力専門用語を使わず、相手に理解してもらえる伝え方を心がけています。どんなに細かいところまで技術の話をしても、伝わっていなければ煙に巻いてしまったようなものです。逆に、ビジネスの話で分からないことが出てきたら、必ずその場で質問します。お互いに伝えたい内容を理解し合いながらコミュニケーションするのが一番大事だと思っています。

エンジニアとそれ以外だからと壁を感じたことはないし、フランクに話してくれるのでとてもやりやすいです。冒頭で話した水戸ホーリーホックの公開カレンダーのときも、Tonyに伝えたら「はいよー!」って感じで快く受けてくれましたし。

——TimeTree全体として、ビジネスサイドだからエンジニアサイドだからと区別する意識があまりない気はしますね。

お互い専門領域が違うだけですよね。僕はコードを書けるけど、向こうは向こうで僕がわからないことを知っている。話を聞いていて、自分は全然ビジネスのことを知らないなと痛感することもあります。だからお互いを尊重しながら自分の意見を言えるんだと思います。相手の話も聞いて、こっちの話も聞いてもらうっていうスタンスがTimeTreeらしいですよね。

未知の可能性を秘めたカレンダーというプラットフォーム

——未来の仲間に伝えたいTimeTreeの魅力はどんなところですか?

カレンダーには大きな可能性が詰まっています。世の中のあらゆるものは日時が決まってるので、それを管理するプラットフォームにはあらゆる情報が集まるからです。それはユーザーの生活をよくするための助けになる情報でもあります。これは僕が昔Zealeから言われたことで、その通りだと共感して入社しました。

たとえば、今は紙でもらっている子どもの学校やサッカー教室の予定などを全部データ化してTimeTreeで管理できたら、面白い未来が見えるのではないかと思っています。自分たちにもまだ完成形が見えていませんが、未知の部分があるからこそ面白いんです。

——人や組織の魅力はどうですか?

TimeTreeに出会うまで、自分にとってカレンダーと言えば紙のカレンダーでした。共有カレンダーなんて考えたこともありませんでした。でもここにはそのアイディアを考えた人たちがいて、その仲間と一緒に働ける。それはとても大きな魅力です。

僕が分からないことをいつでも聞けるのは、みんながお互いに助け合っていてチームワークが良好な証拠です。Slackの自分のチャンネルに分からないことをふと書き込むと、分かる人からレスがくるんですよ。名指しで聞いたわけでもないのに、目についた人が答えをくれたり相談に乗ってくれたりするんです。これってすごい文化だと思います。

——最後に、未来の仲間へ向けてメッセージをお願いします!

もし少しでも興味を持ってくれたなら、踏み込んでみてほしいと思います。興味を持って連絡してきてくれた人を軽くあしらうメンバーたちではないので。僕たちにはまだまだやりたいことがあります。人が足りなくて我慢していることや手をつけられていないこともたくさんあります。

あなたの力が必要です(笑)。

TimeTreeの採用情報

TimeTreeのミッションに向かって一緒に挑戦してくれる仲間を探しています。マーケティング、サービス企画職も積極採用中です!

https://timetreeapp.com/intl/ja/corporate/jobs